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2019年05月07日(火)

林業系実習事業がスタートしました。 エンジニア科1年生

今年も、エンジニア科1年生の林業実習系科目がスタートしました。

まずは、4月から始まったのは「林業の道具」、「林木育種・育苗」、「森づくり実習」です。

来月連休明けからは、いよいよ「チェーンソー操作」も始まります。

 

「林業の道具」では、林業の現場で使用する道具・装備や作業の安全確保等に関する基礎知識等を学びます。

今年は、ロープワークもしっかり身に着けていきたいと思っています。秋に行う枝打ち実習でも活用する伝統的木登り技術「ぶり縄」もこの科目で実習します。

学生には、ロープも頭もこんがらかりながら、頑張ってもらいます。

 

「林木育種・育苗」では、コンテナ苗や裸苗について、苗木づくり、扱い方等を学びます。真夏の除草、水やりなどの作業も待っています。

苗木づくりでは,2–3年かけて苗木を生産します。先輩や,その先輩たちが種を蒔いたり,挿し木した苗を1年生が引き継いで,1年間の育苗を行います。

ヒノキ1年生実生の掘り取り

最初の作業は苗木の掘り取りです。掘りとった苗は,一旦仮植しておきます。

仮植した苗は,樹種・品種ごとに仕分けておきます

ここで、作られた苗木は、「森づくり実習」等の植林実習に活用されます。

水糸を張って,それをガイドに畝を立てます。

初日は畝を立てたところで終了です。

二日目の実習は雨で作業ができず,床替えは三日目の実習に持ち越しとなりました。

スギの1年生実生苗を丁寧に植え付けています。

床替えと種撒きが完了した苗畑です。

みんなで手分けして床替えと種まきが完了しました。詳細は林木育種・育苗のブログを御覧ください。この後は,水やりと草とりの作業が待っています。日々,手を加え続けることが良い苗をつくる秘訣です。みんなでがんばりましょう!

 

「森づくり実習」は、座学の「森づくりの基礎」と連携して進めます。座学で学んだことを、すぐに現場実習で確認できることも、森林文化アカデミーの学びの特長です。

4月は、地拵え、植林作業作業、5月は雪起こし、7月には下刈り、11月には枝打ち等と、季節に合わせ森林づくり作業を体験していきます。

まずは、刃物の扱い方から覚えます。

地拵え作業は、力を合わせることで、結構な仕事をこなせます。チームビルディングにもなりますね。

 

今回は、森林研究所で生育調査のお手伝いも兼ね、早生樹として知られるコウヨウザンの苗木を植栽しました。

演習林では、ニホンジカ、カモシカ、ノウサギの食害が発生しています。せっかく植えた苗木が、獣の食害を受けないよう、防護ネットを設置します。

植栽作業、防護ネット設置作業では、森林研究所大洞専門研究員にも指導していただきました。

実習の楽しみは、お昼のひと時。 思い思いの場所に陣取り昼食をいただきます。この季節は、嫌な虫も少なく、快適です。

 

この学校に来て、初めて林業を学ぶ学生達も多く、これらの実習系科目はとても新鮮な体験となるはずです。高校で林業を学んできた学生にとっては、これまでの学びを確認する良い機会です。是非、いいところを見せてほしいですね。

みんなの頑張りを期待しています。

 

以上、「林業の道具」、「森づくり実習」担当 伊佐治、「林木育種・育苗」担当 玉木でした。