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2020年01月07日(火)

揖斐川町連携 東屋が竣工

平成27 年10 月11 日、岐阜県谷汲緑地公園において、「第39 回全国育樹祭」が、今上陛下(当時皇太子殿下)ご臨席のもと開催され、その際、岐阜県産木材を活用した御席が設置されました。
揖斐川町連携の中で、全国育樹祭が開催された軌跡が残るように、御席で活用された木材を活かした東屋(休憩所)を建設したい、という要望が挙げられました。

解体前の育樹祭 御席

当時在学していた学生、卒業生とともに、周辺環境や素材を活かした提案を行い、「揖斐すめらぎの森感謝祭」において無事竣工しました。

周辺の自然豊かな山々をイメージし、木々の間を風が抜けるような、心地よい居場所になるような東屋を計画しました。
御席の棟木であった一番大きな部材(幅150mm・成550mm・長さ10mの県産材桧集成材)をシンボルとして活用し、丸太柱を支える貫として配置しています。

自然味溢れる3種類の揖斐川町産丸太(ケヤキ、ヒノキ、スギ)とエンジニアウッドである集成材を対比させることで集成材の存在感を強調しています。

水平方向の長さを強調させ、「こんなに大きな材を使ったんだ」と思いを馳せ身近で感じてもらうため、目線に近く手を伸ばせば触れる高さに配置しています。

御席の棟を再利用した東屋

6本の丸太と棟の集成材との対比

揖斐川町谷汲緑地公園にいけばいつでも触っていただける東屋になってますので、機会があればぜひ訪れてみてください。

准教授 辻 充孝