岐阜県地域森林監理士養成研修(路網・防災)開催
岐阜県では、地域における森林の管理及び経営に必要な専門知識を持ち、市町村行政の支援や民有林経営への助言等を行う県独自の人材として「岐阜県地域森林監理士」を養成しています。
6月10日(水)はその1回目の研修が行われました。
今回のテーマは、「路網と防災」
この研修では、
岐阜県地域森林監理士が、地形が複雑で、脆弱な地質が混在する岐阜県において、その特性を理解し路網を配置するスキルを身に付け、林業と国土保全を両立させるために必要な山地災害リスクを考慮した森林管理に関するスキルを身に付けることがねらいです。
- 〈座学〉
「地域特性を考慮した路網整備/森林が有する保全・減災機能を考慮した森林管理」
岐阜県森林研究所 専門研究員 臼田 寿生氏、主任研究員 和多田 友宏氏より、日本列島は6000万年前まっすぐであった土地が大きな圧力を受けて曲がっており、地盤がもろい状態であることが想像できる。
その中で岐阜県は、
・急傾斜地が多くを占め、
・断層が多い
という特徴があると説明がありました。
そして、森林林業関係者には「地形に対する正しい知識が不可欠」との言葉から、具体的に、災害リスクを抱えた地形の特徴と読み取りかたを学びました。
2.〈現地研修〉
座学のあとは、現場に場所を移し、実際に地形を読み取るポイントを学びます。
臼田研究員からは、マクロからミクロへとつなげて見る視点が大切とアドバイスがありました。
3、感想
研修生からは、
・崩壊の条件がいままでぼんやりしていたが分かりやすくなった
・これからは山に行く前に多くのデータを活用して要点をみつけたい
・湿気の多い山についての植生が改めて勉強になった
などの感想がありました。