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2018年01月12日(金)

信州大学の演習林で作業道開設およびアカマツ伐採

信州大学農学部の手良沢演習林で作業道開設およびアカマツ伐採の授業を実施しました。

信大と長野林大と3大学で連携協定を結んでおり、その一環で作業道開設の実習場所として、手良沢演習林をお借りしました。

 

普段のアカデミーの授業と違うポイントは、

◆ 花崗岩地帯であり、マサ土が多いこと

◆ 路面や立木が凍結する事です。

 

お借りしたバックホウです。松本システムエンジニアリング(株)のザウルスで、支障木等を掴むことができます。凍結した土でクローラが外れないよう土を落とす作業を行ったり、鉄キャタが滑らないよう留意しながら作業を行いました。

 

普段のアカデミーの実習はJISパターンの横旋回ですが、信州大学の機械は縦旋回です。当初は慣れませんでしたが、1時間も乗ればすぐに皆ある程度マスターしていました。

 

丸太組みも行いました。信州大学では奈良県吉野の清光林業が実践している作業道の開設を進めており、演習林の技官さんが現地で研修を受けたり、また講師を演習林に招いて作業道開設を進めています。

8寸の特殊釘を打ち込んで丸太を固定します。アカデミーの授業でも行っていますが、丸太が凍みているためとても固いです。

 

アカデミーの実習ではスギやヒノキを伐採する事が多いですが、今回はアカマツ林です。どのアカマツも傾いており、かかり木になる可能性大です。グラップルのウィンチを用いて牽引しました。

アカマツを伐採しました。信州大学はSGEC認証を取得しており、チェンソーは生分解性オイルを使用です。

 

凍みてとても固くなっており、普段の目立てでは全然切れません。

ひたすら目立ての練習をして、切れ味を確かめます

 

 

またクサビも全然入らず、弾き返されてしまいます。アカデミーの演習林では凍みている木に出会うことは無く、とても新鮮でした。ちなみに宿泊場所の最低気温は-16°、演習林の最低気温は-8°です。車に放置していたお茶も凍っていました。

立木も凍みており、色の濃い部分は固くて石みたいです。クサビも突起部分が弾き返されてしまいます。

 

アカマツの材は地元の陶芸屋さんが用いるとのことで、求められる長さに沿って採材しました。材木の売り先もアカデミーとは異なるため、地域に合わせた造材が必要とのことを実感です。

アカマツの採材です。今回は梁に使うような太いアカマツは出材しないので、基本的には燃料用の採材を行いました。

 

このように普段と異なる寒冷地での伐採作業や違う地質での作業道開設を行うことができ、大変勉強になりました。

実習に当たっては、信州大学演習林の木下様、野溝様に大変お世話になりました。

ありがとうございました。