中国江西省へ視察に行ってきました!
本年度は、岐阜県と中国江西省との友好提携30周年です。
11月にその30周年記念事業の1つとして保育院(保育園)にて「木育教室」を開催することになり、7月15~18日と視察に行ってきました。
江西省は、長江の中下流の南岸に位置し、上海から中国新幹線で約4時間。目的地は省都 南昌市。
江西省には、陶都 景徳鎮があります。
中国新幹線の旅は快適でした。真っ直ぐでアップダウンがないからでしょうか…時速300キロ以上出していても静かなのです。
それよりも圧倒されたことは、途中の風景です。
田園風景の間にタワーマンションが乱立しているのです。それが駅ごと途切れなく続くのです。
自宅を出たのが6:30 南昌市のホテルについたのが21:30 ごろ。まるまる1日の移動でした。
事前にわかっていた情報は、木育教室を実施する人民政府直属機関第二保育院は、園児の数が420人。その内、年長児140人に対して木育教室を実施することでした。
中国の幼児を取り巻く状況がわからず、道中の通訳の方に片っ端から聞きまくりました。
今回4人の通訳の方にお世話になりました。
共通することは、以下の通り・・・
◎子供がなによりも最優先
◎共働き
◎将来のため多くの習い事に通わせている
昨年の10月にアカデミーで江西省の大学生を受け入れ、その節も木育ワークショップを実施しました。
最後の振り返りで大学生にコメントをもらったのですが、驚いたことに・・・自分の気持ちを、漢詩で読み、伝えるのです。その教養の高さに敬服したことを今回通訳の方にぶつけてみました。
これは中国の教養人のたしなみだそうです・・・
視察先の人民政府直属機関第二保育院の先生たちは暖かく迎えてくれました。南昌市の中心地の園でなんと5階建てのビルでした。
園庭には、樹々が植わっており、ネームプレートが付いていました。樟は、南昌市のシンボルツリーだそうです。
広葉杉(こうようざん)の輪切りに見慣れたキャラクターがペイントされていました。
トトロは中国でも人気のようですね。
今回、何度も説明を求められたのが「木育」という言葉。
しかし、どこで話しても思いがけず共感して頂けました。
「ぎふ木育30年ビジョン」のキーワードを伝えたのですが、
印象的だったのが江西省外事僑務弁公室トップのコメント。
「木育は心の教育とのこと・・・今の中国にも大変必要な教育です。」
と言われました。
その言葉に応えるよう準備をしていきたいと強く思った江西省への視察でした。
最後に江西省林業庁のビル1階の展示ルームエントランスにて、「森林とは?」の問に対して「江西人の回答」として以下の一文を見つけました。
岡倉天心は、「アジアは1つ」
と『東洋の思想』の中で述べています。
根底は繋がっている
東洋の心は1つなのでしょう・・・
松井勅尚