ロッテンブルク大学教授陣 白川郷で森林文化体験!
ロッテンブルク大学の教授陣、フックス教授とワーゲラー教授のお2人が、去る30日、白川郷を訪問しました。
午前中は、トヨタ白川郷自然學校を視察。インタープリターから活動の概要の説明を聞いた後、地域に伝わる「ヒデ細工」の実演を見学。この実演、実はアカデミーOBの渡邊さんが担当してくれました。カエデの幹を裂いてつくるテープ状の材を編んでいく姿に、ドイツのお二人は興味深々の様子。材料のつくり方や、編み方を写真や聴き手とのやりとりを活用しながら、渡邊さんはヒデ細工について分かりやすく説明してくれました。
実はこの渡邊さん、おじいちゃんがヒデ細工の名人だったのです。そんなおじいちゃんの意志を受け継いでインタープリターとして地元で活躍している卒業生、渡邊さんの姿を見ることができたのは、教員にとっても非常に嬉しい瞬間でした。
その後は自然学校のネイチャートレイルをインタープリターの加藤さんと一緒に歩きながら森に暮らす生きものや木々の話を聴きました。最後はマンサクの木を使って縛る「ねそをねる」体験。白川郷の屋根の骨組みはこの「ねそ」で縛られています。ねそをねれないと一人前として認められなかったそうです。ロッテンブルク大の教授お二人も挑戦。多様な木々それぞれの性質を熟知し、活用してきた日本の森林文化の技術をしっかりと体験していただきました。
午後からは、我が副学長、川尻教授がインタープリターとなっての「白川郷の森林文化を訪ねるツアー」。展望台から全景を見て解説を聴いた後、歩いて降りて村内を見学。葺き替え中の屋根を見たり、合掌造りの中に見られる自然や森を活かした様々な工夫を見てまわりました。
森や自然と折り合いをつけながら暮らしてきた我々の先祖が培って来た森林文化をたっぷりと感じてもらえたのではないかと思います。岐阜ってやっぱりスゴイ!
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作