ヒノキの伐倒と搬出を体験しました。
クリエーター科1年科目「林業・林産業体験実習」は、林業専攻以外の学生にも林業・林産業を現場で理解してもらうための授業です。
今回は第3回目の実習で、ヒノキの伐倒(間伐)と造材、搬出を体験しました。
現場は間伐を終えたヒノキ林分です。その周辺部で間伐の選木をしました。 1班2本づつの選木です。
技術指導は池戸先生にお願いしました。
成長が遅れ気味の細い木と、幹に傷のある木を選びました。
まずは測樹です。立木の状態で胸高直径を図ります。次に、正確に測ることが難しい樹高を推定します。根元に5Mの竿を立て、遠くから竿の何倍かを見立てます。
次に超音波で樹高を測れる機械(バーテックス)を使用し、より正確に計測し、目測との差を確かめます。
いよいよ伐倒に係りますが、かかり木になることを予想し、チルホールでけん引できる様準備をします。
高所作業のため、安全対策として梯子と安全帯を使用し、牽引用のワイヤを取り付けます。
チルホールを使用する場合、ワイヤの内角は絶対に立ち入り禁止です。写真では内角に人がいるように見えますが、実際には危険範囲から外れています。
受け口切です。
手ノコ作業は大変ですが、安全な伐倒体験としては適した面があります。
交代しながら受け口切を終えました。
安全確認を行った後、追い口きりです。
クサビを打ち込み、木がだいぶ傾きましたが、やはり隣の木の枝に引っかかって止まってしまいました。
そこでチルホールの出番。ワイヤーロープを引いてゆきます。
枝が外れ、無事に伐倒できました。
伐倒後は安定した状態を確認し、枝払いをします。
ここで、メジャーを当て、樹高を実測します。 先ほどの数値と比較してみます。大きな違いはなかったようです。
造材です。 根元から曲がりを除き3M材と4M 材を多少の伸びを見てしるしをつけてゆきます。
玉切りです。ノコが挟まれやすいので注意が必要です。
玉切り材に印をつけ、斜面下の作業路までずりおろしてゆきます。
ここでトビ、ロープを使います。
無事に搬出できました。次回はこの原木を製材します。
以上報告は 原島でした。