チェコ共和国 駐日特命全権大使 ご来校
今回の訪問は、先日森林文化アカデミーに導入されたチェコ共和国メンデル大学製のタワーヤーダーの確認も兼ねて、チェコ共和国の特命全権大使が学校訪問されました。
午前中に古田岐阜県知事と面談されたチェコ大使館のトマーシュ・ドゥプ駐日特命全権大使一行が午後から、本校に来られて学校説明を受けられ、スギとヒノキの木材香る校舎にも興味をもって下さいました。
ヒノキとホオノキ、ヒノキとミズナラ、ヒノキとサクラで矧いでつくられたテーブルのご説明時には、大使のお名前が樹木の「カシ」に由来することも触れられながら楽しく学校説明を聞かれました。
森林文化アカデミーの学校説明と施設概要、そして導入したタワーヤーダの実習場所(これからご覧いただく現地)など、さまざま説明しました。
今回はチェコ大使館のトマーシュ・ドゥプ駐日特命全権大使、マルツェル・サウエル参事官、そして通訳を兼ねた経済商務部の江間 茜さんです。
学校案内時には、木工分野の「木のおもちゃ」や「下駄」、「グリーンウッドワーク」、「和傘」、「鵜籠」などについて説明しました。
岐阜の伝統産業である「和傘」、その骨づくりや骨のささるエゴノキの轆轤など、説明するたびに大使は興味を持って質問されました。
演習林で動かしているタワーヤーダはLARIX LAMAKO(タワー高8m、主索長550m、吊り上げ能力3トン、トラクター搭載式)です。
トラクターはゼトー社(チェコ)製のFORTERRA 140で、搬器はマイヤーメルンホフ社製のMM-SHERPAです。
どのように実習するかを普及員の和田さんが説明しました。
なんとトマーシュ・ドゥプ駐日特命全権大使は若い時に、このゼトー社の小型トラクターを運転されたそうで、スーツ姿で躊躇いもなく、キャビンに乗り込まれて運転操作性を確認されていました。
トマーシュ・ドゥプ駐日特命全権大使はスギとヒノキに大変興味を持たれ、木材での違い、樹皮の違い、葉での違いについて熱心にお尋ねになり、「今回、樹木についてもよく理解できた。」とおっしゃいました。
最後に、チェコを代表するプラハの美しい街並み写真ガイドを、森林文化アカデミーに寄贈してくださいました。
この度は、ご訪問有難うございました。
さて、LARIX LAMAKOタワーヤーダは岐阜県内で実証実験を進めるとともに、今後は岐阜県下各地でデモ運転などしながらタワーヤーダーの可能性を探る予定です。その様子も順次報告しますので、お楽しみに。
以上、副学長のJIRIからの報告でした。