エンジニア科実習で作業道開設を行いました
エンジニア科2年生の作業道開設実習を行いました。実習場所は信州大学の手良沢演習林です。
信州大学で所有している小型のバックホウを用いて作業道開設です。現場は花崗岩が風化したまさ土と赤土が混じったところで、大きな岩盤もないためとても開設しやすい箇所でした。
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バックホウでの開設作業に夢中の菅野君です。アカデミーの実習でバックホウの操作には慣れているのでスムーズな重機さばきでした。
伐根を抜く作業も行いました。今回処理したのは͡コナラの伐根です。かなり苦労しての処理でしたが、木の根がどのように生えているのか、どのように根や土を掘っていけば処理しやすいのか、勉強することができました。
この場所では他にヒノキとアカマツがありましたが、
◆ アカマツの根は直根が真下に伸びているので、とても処理しにくい、
◆ ヒノキは地面近くに根を張っているので、周りを掘っていけば処理しやすい
など、演習林の技術職員さんに教えて頂きました。この現場のアカマツは胸高直径が50~60cmくらいの大木で、伐倒処理に時間がかかりそうなので、そこを避けていくルートを選定しました。
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伐倒処理中の大平君です。最後は気持ちよくスカッと処理することができました。
さて今回は作業道開設以外にも伐倒作業、枝払い造材作業を行いました。この現場は皆伐した後、信州大学の学部生向けに植栽実習を行うとのことです。
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大きいもので胸高直径40㎝くらいのヒノキを伐採しました。卒業後は林業現場に就職する学生が多いので、皆真剣にスキルアップを図っていました。
信州大学の演習林では、SGECという森林認証を取得しており、今回伐倒・造材した木は認証材として出荷されます。付加価値を上げるための採材位置の検討や枝払い、造材の方法を技術職員さんに教えて頂きながら実習しました。
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今回は広い土場があったので、一本の木を並べてどこで採材するかをじっくり検討しながら実習を行いました。
信州大学の大塚先生、技術職員の木下さん、野溝さんに教えて頂き、3日間にわたり作業道開設から伐倒造材作業まで一連の流れを実習することができました。ありがとうございました。この実習でのスキルアップをさらに今後の実習や卒業後の仕事に生かせるといいですね!