さじフェス Sajifest 2017開幕しました。
「さじ(匙)フェス」とは、木を伐り、斧で割り、ナイフで削ってスプーンや杓子を作ることを楽しむ、日本で初めての祭典です!
三日間開催されるフェスの初日は、スウェーデンからグリーンウッドワーク(生木の木工)のスプーンづくりの第一人者、ヨゲ・スンクヴィストさんを招き、講演とナイフの使い方やスプーンの削り方をじっくり学びます。
写真はヨゲ・スンクヴィストさんの作品の一部です。自然の曲がりや膨らみを利用した工芸作品です。
鹿の革エプロンをした作業姿で登場されたヨゲ・スンクヴィストさんはアーティストではなく、工芸家です。
その仕事には作業する工房と同じように、4つの壁があると説明されました。
4つの壁は①材料の壁、これは曲がりが必要であれば曲がった木を探す。 ②道具の壁、材料に応じた道具が必要であり、その使い方も重要となる。 ③伝統の壁、その地域特有の伝統がある。 ④民芸の壁、その地域を代表する民芸との関係。
写真は自分が利用したいような見事な材料に出会ったとき、膝まづいて感謝をされたそうです。
木材を削り出すためのナイフワークは様々あり、その手法に名前を付けて、使い分けている様子を実演されました。
ヨゲ・スンクヴィストさんの講演は、約2時間連続、久津輪先生が通訳されましたが、あっという間のお話だったのです。
午後からはヨゲ・スンクヴィストさんの実演です。
本日は三重県から武田製材さんも材料持参で参加してくださっています。ありがとう御座います。
89種の広葉樹材を取り揃えて、販売もしてくださいっていました。
グリーンウッドワーク協会として、銑やマンリキなども特別価格で商品紹介してくれていました。
森林文化アカデミーの学生さんも多数お手伝いしていました。台湾出身のピンちゃんこと陳さんも頑張っていました。
単なる匙、スプーンと思われる方もおられるでしょうが、これほど多様な匙が並び、なおかつこれほど多様な広葉樹材量が揃うこともないでしょう。この匙フェスを通して今まで知らなかった匙や杓子について考えるのも一興です。
明日以降もまだまだ続きます。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。