神戸建築視察ツアー
木造建築の新しいかたち(その223)木質構造に関する住育の取り組み
神戸の建築を視察しました。
六甲オルゴールミュージアムは、5月に訪問したドイツにあるティンバー・フレーム工法(ハーフティンバー様式)を彷彿とさせる真壁工法の建物です。
2階にはオルゴールの自動演奏なども聴くことができるホールがあります。
中庭はイングリッシュガーデンスタイルであり、テーブルやベンチ、椅子、ハンモックなどが点在し、読書をしたりドリンクを飲んだりして過ごすことができます。ツリーハウスもありました。
園内各所に巣箱型オルゴールや芸術作品などが設置されていたり、ワークショップや楽器の演奏なども行われていたりと、散策路を散歩しながらいろいろな体験ができました。
この建物のすぐ近くにある「ヴォーリズ六甲山荘」は、ヴォーリズ建築のなかでも建築的価値・希少性の高い建物なのですが、時間がなくて立ち寄れませんでした。次の機会にお邪魔しようと考えています。
神戸三宮駅から地下道で直結している東遊園地は、もともと1868年に日本初の西洋式運動公園「外国人居留遊園」として整備され、今では市民の憩いの場の中心となっている都市公園となっています。2023年4月にリニューアルされ「みちひろば」「芝生ひろば」「見晴らしひろば」「にぎわい拠点施設」の4つのエリアがあります。
にぎわい拠点施設「URBAN PICNIC」にはカフェやレンタルスペースがあります。また、「OUT DOOR LIBRARY」(屋外図書館)がありました。
書籍は利用者の寄贈によるものです。
思わず立ち止まって本を手に取ってみてみたくなるような、「愛・あいする」や「くだらない本」、「公園で一人を楽しむ」などユニークな書籍のジャンル分けがなされていました。
平日にもかかわらず、多くの人が公園を利用していました。市民に愛されている公園なのですね。
なかなか時間をつくることができませんが、日帰りであっても普段の自分の生活圏の外にある都市や建物を見て回るといろいろと楽しいですね。
日本中もしくは世界中の都市を周遊して建築・公園などを紹介してくれるような課題研究を学生のどなたかしてくれないかなぁ。
教授 小原 勝彦