中国江西省研修員：木造建築を学ぶ

木造建築の新しいかたち（その222）木質構造に関する住育の取り組み
岐阜県と中国江西省は友好県省提携（1988年6月21日　協定書を締結、今年で35年目）を結んでおり、2018年11月には、「林業分野での交流促進に関する覚書」（林政部－江西省林業局）を締結し、本年8月より森林文化アカデミーにて中国江西省より研修員の受け入れを行っています。

中国江西省研修員（陳さん）に日本の木造建築について学んでいただきました。日本での木材の使われ方や木造建築について、海外における木材の使われ方や木造建築についてお話ししました。制振ダンパーの実験に関するお話については、ちょっと難しかったようです。

辻先生による「木造建築設計の手順」については、非常に興味をもって聴講されていました。日本での木造建築の価格や太陽光利用、風利用などについて、専門外の私にいろいろと質問をしていただきましたので、私もつたない英語で説明させていただきました。

また、森林文化アカデミーでの木造建築の学びについても知っていただきました。自力建設プロジェクト、木造建築病理学、木造建築の性能設計、地域実践プロジェクトなど木造建築の学びのポイントをお話ししました。さらに、これまでの自力建設建物の視察をしました。

次回、木造建築専攻では、陳さんと意見交換会を実施します。アカデミー学生の活動状況や、日本と中国の違いなどをお互いに情報共有して、日本と中国、双方の木材利用のあり方を考えるような意見交換会になるといいと考えています。

教授　　小原　勝彦