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2023年09月29日(金)

熊本での木材利用、レガシー材利用、輸出について

木造建築の新しいかたち(その221)木質構造に関する住育の取り組み
熊本県にて一般社団法人熊本県木材協会連合会さんおよび日本木材輸出振興協会さんの主催で日本産製材輸出標準普及講習会(熊本)が開催され、私も参加させていただきました。

研修の様子
長谷川 誠 氏(熊本県産木材輸出促進協議会・会長)の御挨拶に引き続き、加藤 英雄 氏(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 構造利用研究領域材料接合室)による『「日本産製材輸出標準」の策定背景及び主要内容』の御講演、竹久 正 氏(日本産製材輸出標準策定検討委員会・委員)による『海外への国産材製品の輸出取組』の御講演がありました。

研修の様子

研修の様子

私も『日韓建築実務者へ向けた構造技術支援の取り組み』をお話させていただきました。木材輸出の先進県である熊本県では、参加者の方々は非常に熱心でした。

 

 

熊本県林業研究研修センター 森創館 を見学させていただきました。熊本県産材をふんだんに利用した建物です。研修室はトラスを用いた空間構成となっています。

研修の様子

研修の様子

 

 

阿蘇くまもと空港 旅客ターミナルビル を見学させていただきました。小国杉を使用した木の天井、肥後漆喰を使用した壁面アートなど、熊本の地域性を活かした建物となっています。

 

研修の様子

研修の様子

 

また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の際の木造施設「選手村ビレッジプラザ」解体後の「レガシー材」の再利用についても(だいぶ探し回りましたが・・・)見つけることができました。空港で利用していると、県民はもちろんのこと県外の方々や海外の方々の目にも触れますので、レガシー材の使い方としては非常にいい方法だと思いました。

空港を隅から隅まで歩き回ると、運が良ければ見つけられるかもしれませんので、皆さんも「レガシー材」探索に是非挑戦してみてください。

研修の様子

 

岐阜県におけるレガシー材利用についても探し回ってみたいと思いました。

教授  小原 勝彦