集中講義「建築文化論」(その1.講義編)
木造建築の新しいかたち(その216)木質構造に関する住育の取り組み
連携協定を結んでおります清水建設株式会社さんから講師をお招きし、授業「建築文化論」を実施しました。
◆「建設業全般」柴田 武 氏(名古屋支店 生産技術統括部 部長)
建設業全般に関して講義をしていただきました。また、グループディスカッションを通じて、建設業に関して重要な点について理解を深めることができました。
多岐に渡る分野を建設業が担っていることを学びました。
◆「木質建築(中大規模木質建築への取組み)」水落 秀木 氏(設計本部 木質建築推進部 部長)
清水建設さんが取り組まれている木質建築やその技術について、中大規模木質建築の事例などに関して講義をしていただきました。
RC造と木造のハイブリッドやS造と木造のハイブリッドなど建築への木の活用など、様々な取り組みがなされていることを学びました。
◆「デジタル化の取組(現場でのICT活用等)」印藤 正裕 氏(NOVARE リサーチフェロー)
デジタルリテラシー、BIMから始まるデジタル建築生産、デジタルゼネコン、コンピュテーショナルデザインなどに関して講義をしていただきました。
建設現場におけるデジタル応用やIT/AI技術を応用したロボットの活用など、様々な取り組みがなされていることを学びました。
◆「伝統建築物の再生と今後」金久保 仁 氏(東京支店 社寺建築・住宅部 工事長)
清水建設さんが取り組まれている伝統的建築物の再生について、伝統建築物に対する現代の技術や技能についてなどに関して講義をしていただきました。
伝統建築物の技術や技能の伝承には人との繋がりが重要であることを学びました。
◆「木工場の取組」女屋 光正 氏(建築総本部 東京木工場 製作グループ長)
東京木工場での仕事の流れ、単板検収や練り付け、木工事の実績、木育活動、木工製品、技能グランプリなどについて講義をしていただきました。
常に技術を磨いて、その匠の技で木の可能性を追求し、森林を守ることに繋がっていることを学びました。
◆「ICT事例紹介」下平 貴之 氏(建築総本部 生産技術本部 生産技術開発センター)
清水建設で取り組まれているICTの事例を御紹介していただきました。BIM、レーザー計測、デジタルファブリケーション、VR・MR、デジタルアーカイブなどいろいろな取り組みについて講義をしていただきました。
わずかな休憩時間にアカデミー施設をレーザー計測なさった3次元点描データをスクリーンに投影していただきました。このようにICTを用いた作業時間の短縮により、深く思考することができる時間の確保につなげていくことができることを学びました。
清水建設さんの社内でも滅多に一堂に会することの無いメンバーの方々がアカデミーに集結していただいた講師陣の方々だと思います。このような貴重な学びの機会を頂きましてありがとうございます。
教授 小原 勝彦