21期卒業生のヤマビルに関する課題研究が新聞で紹介されました

猛暑が続く中、涼しい話題というわけではありませんが、この春卒業した21期クリエーター科林業専攻の海野紗千子さんが取り組んだニホンヤマビル（以下ヤマビル）に関する課題研究が、岐阜新聞で紹介されましたのでお知らせします。

岐阜新聞の記事
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/269021

Yahooニュースの記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b069950b828272c34382d456040145a4398a2d3

海野さんは入学前から自宅周辺で増えているヤマビルを煩わしく思っていたそうですが、それが林業に興味を持ち、アカデミーに入学するきっかけにもなっていました。ヤマビルをなんとかしたい、山で働く人や山歩きする人にヤマビルの存在をあらかじめ知ってもらえばなんらかの対策ができるのではないかという思いから、これまでなされていなかった岐阜県内でのヤマビルの分布を明らかにすることを課題研究のテーマとして調査を実施し、現在のヤマビル分布と将来の分布予測、それに関与する環境要因を解析しました。

その研究成果は学内での発表だけでなく、中部森林学会や県内での森林・林業合同発表会などでも発表し、高い評価をいただいています。中部森林学会での発表内容は論文として取りまとめ、中部森林研究71号に「岐阜県におけるニホンヤマビルの分布とそれに影響を及ぼす環境要因」というタイトルで掲載されました。

この調査には県内の林業事業体、森林組合、市町村、農林事務所、野外活動団体などの多くの方々にアンケートや聞き取り、現地調査においてご協力いただきました。あらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。（教員　津田 格）