松瀬乃彩 -自然に触れながら仕事をすることに充実感-
自然に触れながら仕事することに充実感
プロフィール
2000年生まれ。加茂農林高校卒業後、森林文化アカデミーに入学
在学時にインターンシップを行ったことをきっかけに東濃ヒノキ白川市場協同組合に就職。
質問1)今の仕事内容を教えてください
山でチェンソーを使って伐採、造材をしています。プロセッサはないので枝払いもしています。私がいる班は、20~30代の若い人たちばかりなので、お互い気軽にコミュニケーションとりながら仕事が出来ています。
質問2)今の仕事を選んだきっかけを教えてください。
もともと高校は食品科学科で、山のことはまったく知りませんでしたが、隣の森林科学科のポスターがきっかけで山の仕事っておもしろそうだなと興味を持ちました。そのまま森林文化アカデミーに入学して活動する中で、より一層、外で体を動かしたり、自然の中でご飯を食べたりする林業の魅力にはまって行きました。
質問3)今の仕事のなかで「キツいな〜」と思うことを教えてください。
雨の日の現場はちょっとキツいなと…思います。夏は合羽の中がムレるし、汚れもつくし…。でも雨に濡れない重機の仕事があったり、夏は空調服を着ながら作業ができるので、少しは助かっています。
質問4)今の仕事のなかでやりがい(やっててよかった〜)に感じることを教えてください。
やっぱり外で食べるご飯は格別に美味しいです。お昼ご飯を食べた後はお昼寝をしますが、鳥のさえずりを聞きながら、目を閉じて眠りにつくのが、とても気持ちいいです。また仕事の現場は、ずっと同じ現場ではなく、終われば次の現場へと移動するので、飽きることなく仕事ができています。仕事内容も伐採から枝払い、重機操作までいろんな種類の作業があるので、経験できる仕事の幅が広く勉強になります。
質問5)アカデミーで得た学び
2年間のアカデミーでの活動はとっても楽しかったです。今までの学生生活で一番楽しかった(笑)同期や先生に恵まれたと思います。覚えた樹木の名前は今でも仕事の役に立っています。
質問 6)将来あるいは今後の目標を教えてください。
同じ職場に木材市場があるので、木材や流通のことを知って、山と市場をコーディネートできる人材になりたいです。今は川上と川下がお互いの論理で仕事をしているので、うまくかみわないことがありますが、お互いのことを理解すれば、より川上と川下がwin-winの関係で仕事ができると思います。
質問 7)これからこの道を目指す若者へのメッセージを教えて下さい
わたしのように学生時代に運動をしていないかった女の子でも、山の現場でチェンソー持って仕事をしています。興味を持った方は、ぜひ飛び込んでみてください。ただ女性の現場技術者は以前に比べれば増えてきたものの、まだまだ少ないです。女性に配慮してくれる会社かどうかを見極めて、会社選びをしてください。