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2023年05月25日(木)

クリエーター科の樹木・木材同定実習が始まりました

本日からクリエーター科の実習「樹木・木材同定実習」が始まりました。この授業では,葉(と枝)で60樹種,木材で12樹種が同定できるようになることを目的にしています。

同定する樹種の内容は,毎年共通しているものが多いのですが,少しずつブラッシュアップしています。

樹木同定実習では,学内や演習林,周辺地域で標本用の枝を採取し,その場で解説を行います。ただ見分けるポイントを教えるだけではなく,その樹種の生態や利用についても説明します。おかげで話す内容が多いため,毎年,授業時間がオーバーしてしまうこともあり,反省しています。

アカデミーのある美濃市内の「ふくべの森」に行く回もあり(美濃市との連携におけるサテライト演習林としての利用),そこでは中間温帯から冷温帯にかけての植生のもとで実習を行います。

採取してきた標本用の枝を仕分けている様子

一通り枝を採取してきたら,それらを樹種ごとに仕分けて,標本を作成していきます。新聞紙に挟んだものをダンボールで押さえて,送風乾燥機で乾燥させます。この時期は,エンジニア科1年生の「樹木と木材の同定」もあるため,3台ある送風乾燥機はフル稼働状態です。昨年度と今年度の予算で新品にしてもらったおかげで安心ですが,それまではいつ故障するかヒヤヒヤしながら実習を行っていました…。

最後の授業の日に試験を行います。昨年までは学内や演習林を歩き回って「この木は何?」という形式で試験をしていましたが,今年から,エンジニア科の実習と同様に切り枝を使って試験することにしました。どちらが難しいのかは一長一短あるので,難しいところですが,教員側の準備が手間なのは後者ですね…。クリエーター科1年生のみなさん。一発で合格できるよう,日々の予習・復習をお忘れなきよう,よろしくお願いいたします。

教員:玉木