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2023年04月17日(月)

中津川市川上で三ツ緒伐りを見学

エンジニア科2年生林業コースとクリエーター科2年林業専攻の学生らと,中津川市川上の市有林で開催された三ツ緒伐り研修に参加してきました。三ツ緒伐りは昔ながらの斧で伐採する方法で,今でも神宮に奉納する木材を伐採する際の神事で使われています。毎年,付知の三ツ緒伐り保存会が技術継承のために行っている練習に参加させてもらっています。

三ツ緒伐り保存会の熊田さんに,どのように弦を残すのかを解説してもらいました。現場に合わせた微調整が必要ですが,きちんと幹に線を描き込んでから斧を入れていきます。

さまざまな形状の斧があり,これらは掘り進めていく段階によって使い分けます。

三ツ緒伐り保存会のメンバーには本学の卒業生もおり,力強く斧を振る姿が印象的でした。

ある程度掘り進めてから,学生も斧を振らせてもらいました。

貫通した様子です。ここから弦を仕上げていきます。

仕上がったら,最後に掛け声をかけてから追い弦を攻めていきます。追い弦が切れて傾き始めたら,横弦に斧を入れて裂けを防いで倒します。

最後に鳥総立て(切り株の中心に斧目を入れて,そこに梢の先を立てる)をしておしまいです。鳥総立てには,木の先端と根元の間の部分をいただき,その後にまた木が再生するようにとの思いが込められています。

今回は本学と連携している中津川市の林業振興課にコーディネートしていただきました。また,三ツ緒伐り保存会の皆様には,丁寧に教えていただきました。ありがとうございました。また来年の3月に本学の演習林でも三ツ緒伐りを予定しています。どうぞお楽しみに。

教員:玉木