木造建築の新しいかたち(その74)木質構造に関する住育の取り組み
実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「木造建築の許容応力度計算演習」を開催しました。この一連の研修は全10回となっていて、モデルプランに基づいて構造計算を手計算でひととおり実施する研修となっています。仕事帰りに「ひと勉強」ということで、各回18:00~21:00に開催しています。
第4回は前回に引き続き『柱軸力の算定』について開催しました。
構造計算に入る前の準備計算で一番重要であり、いくつかある構造計算の壁のうち、最初にして最大の壁となるのが、この『柱軸力の算定』です。それ故に第3回および第4回の全10回開催の内、2回分となる全体の1/5をこの『柱軸力の算定』にかけています。『柱軸力の算定』を乗り越えるとこの後の構造計算の壁は何とか乗り越えられると思います。しかし、この『柱軸力の算定』で「構造計算はやっぱり苦手だ!!」と思う人も多いのも事実です。
機械的に考えていけばいい『柱軸力の算定』については、コンピュータが得意とするところでもありますので、実務ではコンピュータにより自動的に算出されてしまうところです。
とは言え、2回にわたる演習では飽きてしまいますので、途中でミニコラムを挟みました。
ミニコラム①:全国における木造建築の担い手育成の流れと、それよりも一歩進んでいる岐阜県における人材育成について
ミニコラム②:岐阜県の木材輸出の動向について
ミニコラム③:8/26(土)開催予定の岩村薪能(たきぎのう)について(於:岐阜県 恵那市 岩村町)
ミニコラム④:9/24(日)開催予定の増田一眞先生の講演会について(於:岐阜県 加茂郡 八百津町 福地)
ミニコラム⑤:儲かる林業のための木造ラーメンの開発について
ミニコラム⑥:今後の木造建築に関するアカデミーによる研修会情報について
ミニコラムでは、木構造以外の話もあって、気分転換になったでしょうか?
准教授 小原 勝彦