林業の流れを体験する~林業・製材体験実習~
森林文化アカデミーは全国の林業系学校と異なり
現在は「林業」「森林環境教育」「木造建築」「木工」と森林と木材を扱う幅広い専攻があります。しかし、林業は伐った後の使われ方を、建築は山で木が成長するまでの過程を見ることが少ないため、一連の流れを1年を通して体験するというのがこの実習の目的です。
初回は『植林』
素材としての木材を扱う上で、どんな場所にどのような基準で樹が植えられるのかを体験します
次に『下刈り』
さすがに真夏の美濃は体験するには答える気温な為、標高の少し高いところで作業を行います。刈り払い機と造林鎌を併用して植林した樹木が健全に育つのをサポートします。
秋には『伐採』を行いました
演習林内の枯れてしまったヒノキを手道具で協力して伐採・運搬を行いました。手道具を使うことで、硬さや匂い・重さなどを体感しました。
最後に『製材』です
秋に伐採したヒノキを製材機で柱や板に挽いていきます。吉野先生の指導で楽しくもどんどん丸太が製材品に姿を変えていきました。
手の空いている学生と手作業での製材にもチャレンジしてみました。
1年を通してほんの一部でしかありませんが、樹を植え→育て→収穫し→加工するところまでを自分の手を動かしながら体感してもらいました。きっとこの授業を受けたことで川上から川下までを語れるアカデミーのクリエーター科としての第一歩を踏み出したのではないでしょうか。今後の皆さんの活躍に期待です
報告:新津裕(ユタ)