建方と上棟（自力建設2022「丁稚基地」）
大工合宿で墨付け・刻みを行った部材を組み立てていく建て方を3日間かけて行いました。
この３日間では大工合宿でお世話になった大工さんに再度来ていただいて建て方の指導をしてもらいました。
1日目は土台の位置合わせをしていくために、改めて基礎に打った墨付けがあっているかレーザー光線の出る機械や水平器などを用いて確認していきました。
確認していく中で、本来線があるべき場所より2～6ｍｍ程度ずれている場所があったということに気づけたのでそれらの修正をしました。
それと同時進行で地空楼の既存屋根の一部の板金を剥がし、切断する作業も行っていきました。
2日目には部材を組み立てていく工程に入っていきました。
掛矢（でかいハンマー）をもって皆で一つ一つ部材を打ち込んでいきました。
エンジニア科の子達も掛矢でたたいた時に穴と穴の位置がずれないように重い部材を支えてくれていたり掛矢を持って部材を打ち込んだりと積極的に動いてくれました。
1日目は基礎の墨付けの修正で終わってしまって、まったく組み立てなどができず上棟式までに上棟できるのか不安な気持ちもありましたが、組み立てが始まるとあっという間で見る見るうちにほぼすべての部材を組み立てることができました！
3日目は屋根の板を取り付けていきました。
重たい屋根の板を1枚1枚建設途中の丁稚基地の近くまでエンジニア科の子たちが一生懸命運んでくれました。そしてそれを重機でつるし上げて屋根の板の余分な部分を丸鋸で切り落とし、ビスや釘で止めていきました。
全ての部材を組み合わせた丁稚基地を見ると図面作成から大工合宿までのいろんな出来事が思い出されてなんとも感慨深かったです…！
3日目の屋根の取り付けを終えた後は、上棟式を行いました。
久松副学長、大工の鈴木さん、棟梁の坂井さんにそれぞれ上棟した丁稚基地にお清めのお酒・塩・水を撒いていただきました。
その後上棟式に来ていただいた学生さんや先生方へ餅撒きならぬお菓子撒きを行い、上棟式も無事に楽しく終わることができました！
大工合宿に引き続き、3日間お世話になった大工さんに改めて感謝申し上げたいと思います。
骨組みができた丁稚基地をまだ見に来られていない方はぜひ見に来てください！
骨組みだけの状態を見られるのは今だけのチャンスですよ。
自力建設ブログを更新していくたびに丁稚基地の雰囲気がその都度がらりと変わっていくと思うので、今後のブログと丁稚基地の変化をお楽しみに！
クリエーター科1年 木造建築専攻
中川弥紗