白鳥林木育種事業地を見学
エンジニア科1年生の授業「林木育種・育苗」で,岐阜県郡上市白鳥にある県の採種園「白鳥林木育種事業地」の見学に行ってきました。現在の担当は,一作年前までアカデミーで教鞭をとられていた伊佐治先生です。
岐阜県の採取園の歴史や現在の生産量などについて教えてもらいました。採種園の仕事は,球果の採取だけでなく,メンテナンスが中心になります。下刈りや施肥,剪定,ジベレリン処理,病虫害防除,発芽検定など一年を通していろいろな仕事があります。
こちらは名桜樹の接ぎ木用の台木や,接ぎ木した木を育てている苗畑です。岐阜県にある薄墨桜や臥龍桜,荘川桜の苗木を生産し,県内の公共施設などに配布しています。
少花粉スギのミニチュア採種園です。カメムシ害を避けるために袋掛けしています。
ヒノキの球果を採取させてもらいました。高枝切バサミで球果のたくさん付いている枝を切り落とします。木へのダメージを最小限にするために,球果がついている部分だけを採取します。
ブルーシートの上で枝から球果を手で外します。柄や葉が入らないように,丁寧に外していきます。
採取させてもらったヒノキ球果です。みんなでせっせと作業した結果,なんと6.4 kgもありました。
この球果は,乾燥室で一ヶ月乾燥させた後,種子を取り出します。来月の授業で作業しますので,お楽しみに。
教員 玉木