教員オススメの一冊 4:ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
著者:Richard Adams 著 神宮輝夫 訳
発行年:初版1972年(上記画像の和訳新装版は1989年)
発行元:評論社
おすすめしている教員:前野 健
つい先日、仕事を終えて帰宅した際に自宅の目の前でタヌキに遭遇しました!
アカデミー近辺での遭遇であれば珍しくもありませんが、自宅があるのは平野の住宅地。
前には近所の用水路でカワセミの姿も見られました。
近年、野生動物の生息地も市街地化が進んでいるようです。
今回紹介させて頂くのはイギリスの児童文学です。
この本はもう10年以上も前に、子ども達を連れた野外キャンプをしていた頃に読んだ本です。
自分はこの本の中に登場するウサギの王「エル・アライラー」のお話が好きで、雨で山に入れなかった時やナイトプログラムの最後に、このウサギのお話をしたことがあります。
野生の生き物たちはなぜ、みな違った姿、形をしているのか?
人間の目の高さとは違ったところで、どのようなことを考えて暮らしているのか?
子ども時代、誰もが疑問に思ったことではないでしょうか?
この本に出てくるウサギ達の物語には、それはフィクションですが「本当にそうなのかもしれない」と思えるウサギ達の暮らしや文化、考え方が魅力的に描かれています。身近な野生の生き物たちの目線に立ち、自然に興味を持つ入り口に案内してくれる「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」は自分のおススメの1冊です。
冒頭の話に戻りますが、皆さんは動物達がなぜ住む場所を変えたのか想像できますか?
この本を読むと、きっと動物達の考えや、街にたどり着くまでの冒険の数々が頭の中に浮かんでくると思いますよ。
前野 健 | |
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