春の大切な作業:森づくり実習
本日は「雪起こし」を行いました
アカデミーのある美濃市では大したことはありませんが
少し北の方へ行くと、積雪1mを超える場所もあります
せっかく苗木を植えても、雪の重みで苗木が押しつぶされ
雪解け後も根元が曲がった状態で育とうとしてしまいます
用材として育てるのであれば、根元から真っ直ぐ育ってくれることが望ましいため
「雪起こし」という作業を行います
ところが、ただヒモで引っ張って起こせばいい訳ではなく
台風や次の大雪の際に大きな負荷がかかって幹が折れてしまう恐れがあります
そこで簡易的かつ調整も容易で大きな揺れがあると緩んでいなしてくれる【半廻し枝止め】という結び方で行いました
最初は「苗木が少ないなー」という印象でしたが
雪起こしが進むと「こんなに木があったんだ!」と驚きです
雪だけでなく、ニホンジカやノウサギの被害もありました
人間の都合だけでなく、地域の気象条件・生き物の存在によって
必要な手入れが異なるという事がリアルな実感として学生に感じてもらえたのなら幸いです
演習林では積雪が少ない為、雪起こしはほぼ必要ありませんが
学生の経験の為にと実習地を提供していただいた山主さんに感謝です
報告:新津裕(ユタ)