里山利活用 設計ワークショップ2
初日の夕方にグループに分かれて、本格的に設計WSがスタートしました。
3月1日(火)2日目
2日目は、朝から計画案を検討していきます。
実はこの日の午後から、Tさんに来ていただいて中間プレゼンを行い方向性を見るという時間が予定されています。
初日から夜遅くまで議論や作業していたグループもあり、すでに敷地模型やイメージスケッチなどが出来上がっていました。
昼からTさんに来ていただき、短い時間ですが、現在考えている計画をプレゼンしていきました。
会場は2020年度自力建設「みどりのアトリエ」です。なかなか、いい雰囲気です。
グループ内でコンセプトをまとめて、大きな方向性を把握しようと粗削りな計画案とともに、プレゼンするグループや、ひたすら人柄を把握しようと、インタビューを続けるというグループもありました。
それぞれに与えられた時間で、どのような方向性に向かっていくかを効果的に聞き出しています。
方向性が確認できたグループや、再度、練り直していくグループなど、課題や方向性が見いだせたところで、あとはひたすらグループでの議論や作業が待っています。
3月2日(水)3日目
3日目はそれぞれのグループで、有効に時間を使ってプレゼンに向けてまとめていきます。
3月3日(木)4日目最終日
最終日は午後からTさんに来ていただき、4つのグループからプレゼンテーションを行いました。
短いようで長かった3日間の総まとめです。
各グループ気合が入っています。
スライドのプレゼンに加え、模型を使って周辺との関係性や利用提案など、非常に面白いプレゼンでした。
最初のグループは、敷地の面白い・楽しいマップづくりから、敷地全体を活かすように建物を設置していくというもの。
建物をモジュール化して、組み立てたり、移動したりと自由度があります。
今回の時間ではディテールまで踏み込めていませんが、拡張性・自由度があるモジュールというアイデアです。
2番目のグループは、「訪れる人が主役」をコンセプトに、魅力的は泊まれるハコを起点に、徐々に建物を拡張していくという提案です。具体的に5段階の発展形のイメージを示すことで、訪れる人の広がりも感じられるプレゼンでした。
3番目のグループは、「みんなが集まる隠れ家」をコンセプトに敷地内で循環する仕組みを提案しています。”みんな”には、人だけなく、鳥や虫、微生物も含んでいるという点から発想しています。
建築は土地に半分埋めた状態で、地表への見えがかりを極力少なくして、ゲストの方への小さな驚きを演出しています。
4番目のグループは、「里山のみんなの隠れ家」をコンセプトに里山にフォーカスしています。
敷地内の既存樹種に加え、新たな樹を植えたりして、薪や草木染として使ったり、森の恵みをいただいたり、鳥や風の音を聞いたりと、敷地内での楽しみを中心に、Tさんの活動イメージを中心にプレゼンしています。季節ごとにやってきたくなる提案です。
学生それぞれの個性が発揮されたいいプレゼンでした。
Tさんからは、どれも魅力的な提案で、これまでどう使っていいかわからなかった土地のイメージができた、いろいろ考えてみたくなったというありがたい感想をいただきました。
一般的には樹が生えていて、しかも斜面地で、どう活用できるんだろうと考えてしまいますが、工夫が必要な土地ほど、設計者の視点では面白いと感じます。
今回の土地も、非常に魅力的な土地で、今回のプレゼンがきっかけになって、どのように発展していくか楽しみです。
4日間、頑張った学生、お疲れさまでした。Tさん、今回は魅力的な課題を提供いただいてありがとうございました。