森林文化特別講座「木と森と人とのつながり」西川 栄明さん

木工や樹木、木育などに関連した多数の著書を書かれている西川栄明さんをお迎えして20周年記念特別連続講座の第６回を開催しました。

西川さんは「樹木と木材の図鑑」や「名作椅子の解体新書」など、木やモノづくりに関連した本を多数書かれています。アカデミーでは専攻の枠を問わず、教員学生ともに日頃から大変お世話になっています。

冒頭、自己紹介の場面で。9月に発売されたばかりの「板目・柾目・木口がわかる木の図鑑」

今回の講義では、北海道からダンボール3箱分の100を超える樹種サンプルや様々な木製品をご準備頂きました。大昔からの人と木の関わりについてのお話から始まり、現在お住いの北海道の木育活動や本州とは異なる木のお話や新しく道立で設立された北の森づくり専門学院（北森カレッジ）についてなど、幅広くご講義頂きました。

たくさんのサンプルを見ながら、樹種と用途をあてるクイズもしました。

お話を聞いていて改めて、木と人は大昔から深いかかわりを持っていたこと。そして、そんなに古くない、ここ100年くらいの歴史においても、人は木の個性や違いを知って、木を生活に取り入れていたことを知る機会となりました。講義では、クリエーター科の4つの専攻それぞれに興味深いであろうテーマをご用意頂き、学生達も日頃の学びとつなげながら、木やそれにかかわる業界への興味を深めていました。

今の生活では、木と人は疎遠になってしまった。

都市化が進む昨今では、そう考えてしまう人が大多数かもしれません。でも、実は木や森は今も身近にあること。そして、木と人が関わりを持ちながら、自然に近しい暮らしが今もできること。そんなことを気づかせて頂くきっかけになったと思います。

今後も西川さんの本や活動に学びながら、それぞれのフィールドで活かしていきましょう！

休憩時間を割いてサイン対応から記念撮影まで、ありがとうございました！

木工専攻講師
前野　健