アトリエのアクセント 開き戸の塗装(みどりのアトリエ建築日誌10)
個室の開き戸には、断熱シナフラッシュ戸が使われています。
今回は、イケダコーポレーションさんの「自然健康塗料リボス」で塗装しました。
「リボス」って聞いたことありますか?
健康と安全性、環境への配慮を追求した自然塗料です。
溶剤は、吸引しても人体に成分が吸収されないイソアリファーテ※という安全性の高い溶剤と天然のオレンジピールオイルから作られます。そして、赤ちゃんが舐めても安全な塗料として日本でも認知が広まったのです。
※イソアリファーテは、厳しいアメリカ合衆国のFDA基準で、野菜洗浄、果物・野菜コーティング、ワインやビネガーの製造時に使用できる安全性を保証されています。また、馴染みあるもので言えば、化粧品や医療品類の溶剤としても使用されています。
安全性が高いため、籠って作業をする個室ブースの塗料に「リボス」を選びました。
また、リボスの商品シリーズの中から防腐、防水効果の高い「タヤ」を選びました。
〇開き戸の塗装
しばらく無塗装かつ、川の近くで湿気が多いため戸の下のほうにカビが生えて、シミになっていました。
まず、始めに木片にて試し塗りをしました。リボスは、他の塗料をよりサラサラしており、塗りやすい印象でした。
また、塗料特有のシンナーの匂いはなく、ナッツのような香りがしました。
塗料が伸びやすいことによって、少量の塗料で塗ることが出来ました。刷毛で塗ったのですが、あまり色むらも出ることもなく施工のしやすい塗料と感じました。塗装経験の少ない私でも、フラッシュ戸を塗り終えるのに、30分もかからない程度でした。
個室ブース側にも塗装を塗りまわしました。オンライン会議などを行う想定の部屋なので、背景に写っても綺麗になるようにペルシャレッドを選択しました。
塗装をすることによって、木部に色を付けて美しく見せる「美観」と、紫外線や生物劣化から護る「保護」することができます。
鮮やかな色が「みどりのアトリエ」のアクセントになりました。
木造建築専攻 2年生 杉山優真