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2021年08月26日(木)

森林文化アカデミー・エンジニア科とは(オープンキャンパス資料)

8月22日(日)に予定していたオープンキャンパスが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、中止となりました。ご参加頂いた方々に説明させて頂く予定であった資料を以下で紹介しますので、参考にしてください。

なお入学をご検討されている皆様に対しまして、オンラインセミナーやエブリディオープンキャンパスを企画しておりますので、そちらもご覧ください。

 

① エンジニア科の概要

エンジニア科では、現場で自ら考え、行動できる「技術者」を育成の目標にしています。

森林・林業・林産業に関する知識を一から学び、これらの作業に必要な技能を身につけ、安全を確保しながら行動できる「技術者」の育成を目指しています。

林業コースでは、実際にチェーンソーで山の立木を伐採し、高性能林業機械などを使って搬出するため、安全のための特別教育や技能を身につけます。

林産コースでは、丸太を製材機で加工技術を身につけ、材の強度試験を行ったり、製品の流通などを学びます。

 

② 学びの内容(詳しくはHPの活動報告をぜひご覧ください)

1年生の授業

1年生では、森林・林業・林産業に関する基礎的な知識や技術を学びます。2年生になると林業と林産業のコースに分かれ、より専門的な分野を学びます。

 

林業コースの授業

2年生の林業コースでは、前期にスイングヤーダとフォワーダの高性能林業機械を運転操作して集材・搬出を行います。車両系木材伐出機械の特別教育を行って、約1カ月間を演習林で素材生産の実習に充てています。また、立ち木を伐り倒すハーベスタのシミュレーターを導入しているので、雨天などの場合などに、操作体験も行っています。後期になると、林業架線主任者講習を行います。立ち木に滑車を取り付けワイヤロープを張って、集材機の動力で木材を運搬する設備を作り、運転操作します。

 

林産業コースとは

「えっ林産業ってなに?」と思われる方、ひとことでいえば、木材利用に関係するお仕事のことです。林業業界、木材業界では、林業を川上(かわかみ)、建築や家具などの木材の利用を川下(かわしも)という言い方をします。林産業は、川中(かわなか)です。

 

川上で伐採された丸太は、原木市場などを経て製材工場へ運ばれます。ここで、丸太は、板や角材に製材し、「乾燥」します。「乾燥」は聞きなれないかもしれません。地味であるが重要な工程です。山に生えていたときの樹木は、多量の水分を持っています。十分に乾かしてから使わないと、加工してから縮んだり、曲がったり、狂ったりします。さらに建築部材や家具部材など最終製品に仕上げをします。

以上ここまでが林産業の守備範囲です。

 

林産業コースの授業

林産業コースの授業について紹介します。クリエータ科木造建築専攻生の学びで「自力建設」という授業があり、毎年1つずつ学内に学生自ら設計した建物を建築するのですが、エンジニア科ではその建築を通じて製材や刻みを体験し、木材の性質、加工を学びます。また総合的な力を身に着けるために、自分でテーマを設定し、提案書をとりまとめ、発表する授業があります。コミュニケーション能力、主体性、協調性、チャレンジ精神、誠実性を向上させ、学生の持ち味を伸ばし自信を身に着けます。

 

③ 資格取得

危険な作業を伴う業務を安全に行うために必要な資格取得の授業を用意しています。上表にある黒字の資格は1年生で、青字の資格は2年生の授業で取得します。いずれも教員による授業ですので、テキストを購入し受講すれば、講習料は無料であり、講習修了証が交付されます。

2級建築士、木造建築士は、指定された授業科目を受講することで受験資格が短縮されるものです。

 

④ 就職支援

学生の就職を支援するため、県内企業と学生をつなぐ企業説明会を行っています。早い時期から学生に就職を意識し就活してもらうため、4月から6月の間で3回の企業説明会を実施します。

就職先として興味を持った学生は、インターンシップを通して職業体験を行い就職につながって行きます。

 

⑤ 卒業後の進路

直近5年間の就職・進学の実績です。卒業生の詳しい進路についてはこちら(エンジニア科卒業生)をご覧ください

 

直近5年間の就職・進学の実績を挙げていますが、ほぼ全員が就職しています。

 

⑥ 入試状況

受験資格、今年度の入試概要についてはこちら(エンジニア科受験案内)をご覧ください。

 

直近5年間の入試状況です。5年間の平均入試倍率は1.36です。年により異なりますが、定員20人に対し入学者が数人上回ることもあります。また、毎年、4~5人の女性の方も入学してくれます。多様なニーズがありますが、経験豊かな教職員がサポートを行っています。

 

⑦ 奨学金等

授業料や修学時にかかる費用についてはこちら(授業料・修学経費の目安)をご覧ください

奨学金についてはこちらをご覧(学生支援制度)ください。

返還不要な奨学金の支援や「緑の青年就業準備給付金」という国の給付金制度で、1年間に125万円、最大2年間で250万円の給付が受けられる制度があります。詳しい受給要件については、HPをご覧ください。

 

エンジニア科の紹介は以上です。