自力建設「木立のこみち」中間報告会を行いました
木造建築専攻の橋本です。
先日学長へのプレゼンをブログに報告してからおよそ1か月半が経ちました。
テツさん(河野さん)のブログにあるように、「屋根付き自由通路」と「庇」の2つの建設計画について、基本設計を進めつつ、その間に製材作業も開始しました。
僕からは、基本設計期間の最後に行った、プロジェクトの中間報告会(7月16日開催)について記します。
中間報告会とは、学校が夏休みとなる前に、6月の案の決定以降、どのような状況になっているのか、全校生徒に向け経過報告と現状の設計内容を説明する会です。
この報告会以後は、実施図面を作成し、大工合宿を経て着工へと一気に進みます。そのため、中間報告会では、エンジニア科やクリエイター科の皆さんに、どんな状況かを報告し、改めて要望やご意見をお聞きする場となります。
振り返ればさまざまな事を経てきました。
・11人の意識共有
・全員で案の見直し
・各部の寸法や部材の太さの見直し
・CADによる図面の作成
・構造解析 etc..
総勢11人のメンバー同士で議題を決め、毎日のように夜遅くまで議論を行い、いろいろな事を検討・決定していきました。
スライドを交え、以下の内容を報告しました。
・プロジェクトにあたっての役割担当・チーム編成づくり
・全員で計画案を見直し作業を行ったこと
・規模等の若干の変更をしたこと
屋根付き自由通路を「木立の通路」と命名し、
増設庇は「木立の庇」と命名しました。
基本設計のまとめの段階では、建設の目的である“雨に濡れずに通行できる”機能を満たしつつ、過大な部分をスリム化する結果に至りました。
上記2つの建設に加えて、木立の庇に取り付けるタープ(木工にて学内・学外の方々が参加する「グリーンウッドワーク」の活動などに用いる)についても、引き続き検討をしていくことを報告しました。
あくまで中間報告なので、材料や予算の観点から今後さらに見直しが必要です(すでに予算を大幅に超過していることが判明)。
コストを大幅に下げつつ、機能は確保する「バリュー・エンジニアリング」が求められます。
たたみかけるようなスケジュールの中で、デザイン、機能、構造性能、コストのすべてを上手にコントロールしなければなりません。
果たして躓くことなく実施設計へと突き進んでいけるか……。
中間報告会の後に、通路と庇、2つをまとめる名称として「木立のこみち」と名付けました。
新たに建設する樹状の架構が立ち並ぶ光景を「木立」に見立て、雨天でも安全に通れる新たなみち(小径=こみち)になってほしいと思います。
第21期建築専攻1年:橋本剛(棟梁)