林木育種・育苗2021|春の苗畑の整備
昨日で,4月15日から始まった春の一連の苗畑の実習がようやく終わりました。
春の苗畑の仕事は山行き苗や床替え用の苗の掘り取りから始まります(厳密にはその前の草取りからですが…)。これらを仮植しておき,その間に畑をおこして堆肥をすき込み,畝と畦をつくります。そう広い苗畑でもないのですが,ここまでに半日ちょっとかかりました。学生さんたちが畑作業を頑張っている姿の写真を一眼で撮影していたのですが,間違えて消去してしまいました…すみません。今年は2畝弱にマルチングをして休ませることにしました。
次の作業は,仮植しておいた苗のうち,山行き苗以外のものを植え戻す床替えになります。初日は丸一日実習の時間が確保してあったのですが,床替えを少ししたところで終了。翌日の午後からの授業で続きをして,床替えを完了させました。
そこから1週間空けて,いよいよ種まきです。今年はヒノキとスギ,そしてオニグルミの種をまきました。前二者は現2年生が昨年の実習で岐阜県の白鳥林木育種事業地で採取させてもらったものです。後者も現2年生がアカデミーの近くで採取してきて,地中に埋めてあったものです。写真はヒノキやスギの種子をまいた後,鹿沼土の細粒で覆土しているところです。
これに敷藁をして風でとばないように紐で抑えました。水やりをして完成です。ここまでで丸2日分の実習の時間を使いました。予備が半日確保してあるのですが,毎年,雨が降らないかどうかヒヤヒヤします。
今年はたまたま雨に降られなかったので,あまった半日を利用して,看板作りを行いました。苗畑だけでなく,2月に現2年生が植栽してくれたスギ・ヒノキ以外の針葉樹や広葉樹の苗に設置するためのものです。もちろん資材は学内の製材所で挽いてもらった材を使っています。
写真にあるイタヤカエデやチドリノキは植えてから3年ほど経過してずいぶん大きくなりました(これらの看板は以前のもの)。今年植栽した苗もこれらに続いて大きく育つのを楽しみにしています。
教員:玉木