削りかけ文化・日本と世界 〜グリーンウッドワーク特別講座
グリーンウッドワーク・ファンの方には願ってもない講座が実現します!
生木を削ってクルクルとカールさせて作り、年中行事や祭礼に用いるものを「削りかけ」と呼びます。有名なものでは北海道のアイヌが用いる「イナウ」、東北地方で春の彼岸に供えられてきた「削り花」、福岡の太宰府天満宮をはじめ全国の天神様で授与される「鷽(うそ)」などが代表例です。生木を用いることから、私たちはグリーンウッドワークの文化のひとつとして注目してきました。
その削りかけ文化について調査研究しているのが、東京文化財研究所・無形文化遺産部の主任研究員、今石みぎわさんです。上の写真のような論文やブックレットを刊行されています。
実は今石さん、いま森林文化アカデミーで実施中の「鵜飼舟プロジェクト」の記録にも関わっており、東京からお子さんを連れて毎週美濃に通い、鵜飼舟の制作工程を記録しているのです。
このチャンスを逃す手はない!と今石さんに講演をお願いして、快諾していただきました。
今石さんによれば、「日本と世界との共通点も興味深いですが、日本各地で使われる樹種も面白いですよ。ヤナギ、コシアブラ、ミズキなどのほか、キハダやエンジュも使われます」とのこと。
というわけで、7月7日(金)、七夕の夕方に森林文化アカデミーで特別講座を行います。一般の方も聴講いただけますので、ぜひご参加ください。講義の後はみんなで削りかけの七夕飾りでも作ろうかな・・・。お申込みは以下のフォームからお願いします。
グリーンウッドワーク特別講座「削りかけ文化・日本と世界」
7月7日(金)17:00〜18:30
岐阜県立森林文化アカデミー・多目的室
講師:今石みぎわ(東京文化財研究所 無形文化遺産部 主任研究員)
参加費:無料