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2021年01月29日(金)

0.5クラスと0.28クラス、どちらのバックホウがよく締固めできるのか?

クリエーター科林業専攻とエンジニア科林業コースの授業で、土の締固めの試験を行いました。

 

今回のテーマは

「バケットサイズが0.50m3と0.28m3のバックホウでは、どちらが土を締固めすることができるか」

です。

 

大きい方が重量があるのでよく締固めができるように思いますが、バケットの接地面積が大きいので接地圧は変わらないかも…ということでさっそく実験です。

 

講師は岐阜県森林研究所の和多田研究員と臼田研究員です。

 

まず締固めの意義について復習ですが、きっちり締固めを行うことで土を強度を上げ、作業道を崩壊させないようにします。

 

バックホウで穴を掘り土を入れて転圧していきます。

作業道ではありませんが、締固めの試験のため平地で掘削を行っています。一定の深さまで掘り、その後土を入れて転圧していきます。

 

締固めの試験は、

①厚さ90cmで一度に締め固める

②厚さ30cmずつ締め固めていく

の2パターンです。転圧回数は5回です。

 

土を入れる厚さを一定にするため、ラッカーで印をしてその位置まで土を入れていきます。

 

締固めの評価は、「簡易動的コーン貫入試験」を行います。質量5kgのハンマーを50cmの高さから自由落下させ、貫入量10cmに要する打撃回数をNd値として記録していきます。

 

簡易動的コーン貫入試験の様子です。

 

Nd値は5を下回ると締固めが不良ということになります。

結果は…各自レポートとして取りまとめて提出です!

 

感触としては、12tクラスでも8tクラスでも締固めの程度は変わらないようでした。それよりも、数日前の雨の影響で含水比が高くなっているようで、締固めが全体的に不良でした。やはり作業道開設に締固めを行う際は、雨の日やその直後は避けた方がよいということですね。