マイレア邸の原寸階段模型2003(アアルト模型製作ワークショップ3)
今回の模型製作ワークショップのきっかけは、2003年9月に開催された「東海学生模型店 アルヴァ・アアルトの住宅」に森林文化アカデミーとして参加したことです。もう17年も前の話です。中部圏の建築学生が参加しました。
この時も、フィンランドから模型家で写真家でもありアアルト研究の第一人者のヤリさんが来日され、模型の表現の指導などをしていただきました。
木の模型が条件ということで他の学校は主にシナ合板を使った精密模型が予測できたので、アカデミーらしいというか、アカデミーでしか作れないものにしてやろうということで、当時の学生と話し合って、アアルトの代表作マイレア邸の象徴的な階段を原寸で作ろうと・・・。
フィンランドに実際に行くことはなかなか難しいため、アアルトの寸法体系を実際に体感できるように素材や集成材の作り方にまでこだわりました。
ヤリさんも印象に残っていたらしく、今回もお声がけいただき足した。
そのためか、今回のパリ万博のパビリオンのWEBミーティングでも、特徴的な柱は原寸で表現するといいよとか、無茶ぶりが何度か・・・。
今回は課題研究の大詰めのスケジュールの合間を縫って製作しているため、そこまでのマンパワーがなく学生と話し合って断念。
私個人としては、翌年マイレア邸に実際に行く機会に恵まれ、実物の階段を登らせていただきました。
寸法は模型と全く同じですが、周囲の空間やフィンランドの空気感も含めて、素晴らしく感動的でした。
寸法は模型と全く同じですが、周囲の空間やフィンランドの空気感も含めて、素晴らしく感動的でした。
准教授 辻充孝