卒業生の進路
木造建築分野を卒業した学生は、設計事務所や工務店の設計部に勤めたり、大学院への進学や、新しい会社を起業するなど様々です。概ね自ら行きたいところに就職することがほとんどです。全国からの求人も多く、就職率はほぼ100%で、職に困ることはほとんどありません。
具体的な卒業生の進路先は以下の通りです。(順不同)卒業後の就職先ですので、ここからすでに転職、独立している学生もおります。
設計事務所(意匠・構造) | アーキ・キューブ(岐阜県)、木構堂(岐阜県)、OM建築工房(静岡県)、Ms建築設計事務所(大阪府)、下山建築設計室(奈良県)、山辺豊彦構造設計事務所(東京都)、ビオフォルム環境デザイン室(東京都)、シティ環境建築設計(東京都)、N設計室(東京都)、泉幸甫建築研究所(東京都)、神家昭雄建築研究室(岡山県)、六車誠二建築設計事務所(香川県)、象設計集団(北海道)、国建(沖縄県) |
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工務店 | ひだまりほーむ(岐阜県)、野村建設(岐阜県)、リヴアース(岐阜県)、澤崎建設(岐阜県)、中島工務店(岐阜県)、雛屋建設社(岐阜県)、本庄工業(岐阜県)、一新建設(岐阜県)、白木建設(岐阜県)、内保製材(滋賀県)、輝建設(大阪府)、戸田工務店(愛知県)、薫田工務店(三重県)、菱田工務店(長野県)、北沢建築(長野県)、阿部建設(愛知県)、イトコー(愛知県)、菱田工務店(長野県)、綾部工務店(埼玉県)、水澤工務店(東京都)、小林建設(埼玉県)六車工務店(香川県)、伊東工務店(島根県)、シンケン(鹿児島県) |
起業(意匠・構造) | NPO法人 WOOD AC(岐阜県)、有建築設計舎(岐阜県)、インク(岐阜県)、スタジオ385(岐阜県)、NGO ガイアの杜(岐阜県)、スタジオすぅぷ一級建築士事務所(岐阜県)、LIN(岐阜県・東京都)、神谷建築スタジオ(愛知県)、木の建築オープンラボ(愛知県)、ミチ設計室(愛知県)、滝口建築スタジオ(東京都)、もりちかぐみ(東京都)、和温スタジオ(神奈川県)、かたつむり構造(大阪府)、暮らしの設計ツキノオト(大阪府)、キノマチ不動産(大阪府) |
木材流通業 | 東濃ひのき製品流通協同組合(岐阜県)、サウンドウッズ(兵庫県)、東海木材相互市場(愛知県)、木童(兵庫県)、フロンティア(奈良県) |
■卒業生の進路割合(2002-2017)
卒業後は意匠系の設計事務所や、工務店の設計部などへ行く学生が多いです。
また、すでに1級建築士の資格をもって入学してくる学生もおり、アカデミーで自信をつけ卒業後にすぐに独立していく学生がいたり、林業や木材関連の授業を受け、山と町を結ぶ役割としての木材流通業に就職学生など様々です。
■入学時の属性
学生は大学新卒の23才から、早期退職を経て建築の勉強を始めた50代まで様々な年齢層が集います。経歴も、建築実務を経て入学してくる学生をはじめ、自動車製造業や、食品パックの会社、医療関係の仕事と前職は様々です。
だからこそ、学生同士でも新しい視点の気付きや、ネットワークの形成等、メリットも大きくなります。
建築は総合学問です。これまで建築を学んでいなくても長所にもなります。例えば医療関係の仕事から建築を学び始めると、介護やバリアフリーの視点では、すでに大きな知見を持っていたり、文学部卒の学生は、言葉の表現が素晴らしいものがあり、プレゼン時にうまく伝えられるなど、これまでの経験が強みになります。
入学時の状況は、概ね建築系大卒新卒者40%程度、他分野から50%程度、また実家が建築業の方が30%程度です。
年齢は、20代40%程度、30代30%程度、40代10%程度、50代以上20%程度となっています。
■卒業生が主体的・中核的に活躍している団体等
●団体 等
・NPO法人 WOOD AC(岐阜県美濃市)
理事:滝口泰弘[1期生]、坂崎有祐[2期生]、神谷義彦[2期生]、塩田佳子[3期生]、中島昭之[En4期生]
・一般社団法人 住宅医協会(大阪府)
理事:滝口泰弘[1期生]、森本周子[1期生]、小柳理恵[1期生]、塩田佳子[3期生]、藤本千絵[4期生]、中野弘嗣[En3期生]
・一般社団法人 ウッドマイルズフォーラム(東京都)
理事(専務理事):滝口泰弘[1期生]、監事:山村いづみ[6期生]
●設計事務所 等
・滝口建築スタジオ(東京都)滝口泰弘[1期生]
・もりちかぐみ(東京都)森本周子[1期生]
・一級建築士事務所 神谷建築スタジオ(愛知県)神谷義彦[2期生]
・一級建築士事務所 有建築設計舎(岐阜県多治見市)坂崎有祐[2期生]
・有限会社 ワークショップ 名古屋事務所(愛知県)安江一平[3期生]
・スタジオすぅぷ 一級建築士事務所(岐阜県美濃市)塩田佳子[3期生]
・暮らしの設計 ツキノオト(大阪府)船木絵里子[3期生]
・大野晋平建築設計事務所(岡山県)大野晋平[4期生]
・かたつむり構造(大阪府)藤本千絵[4期生]
・こもり設計室(東京都)小森正和[5期生]
・ミチ設計室(愛知県)坂本美智子[6期生]
・木の建築オープンラボ(愛知県)相知正人[8期生]
・アトリエ・ヌース建築研究所(岐阜県岐阜市)北野輝帆子[10期生]
・一級建築士事務所 あゆみ設計工房(岐阜県中津川市)中島あゆみ[10期生]
・あゆ不動産(岐阜県中津川市)中島創造[10期生]
・スタジオ385(岐阜県加茂郡)佐藤美也子[17期生]
・LIN(東京都、岐阜県他)鈴木篤司[21期生]
●その他幅広い分野
・家具工房 AC CRAFT(岐阜県美濃市)石井愛[1期生]、石井学[木工1期生]
■卒業生紹介
森本 豊茂 -地震にも強い快適な街づくり-18期生 2024年インタビュー。 |
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橋本 剛 -木造建築は面白い!-21期生 2024年インタビュー。 |
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鈴木 篤司 -自然とのつながりを伝えられる設計者に-21期生 2024年インタビュー。 |
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宮森庸介 ― 構造実験と構造設計 ―21期生 2024年インタビュー。 |
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玉置健二 -求められている以上のものを提案する-16期生 2021年インタビュー。 |
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堤 健次 -日本の木と技を活かした木造建築の設計-13期生 2022年インタビュー。地域木材の活用・伝承文化を再構築するために |
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坂田 真 -お互いぶつかることも大きな学び-17期生 2021年インタビュー お互いぶつかることも大きな学び |
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八代 麻衣 -固定概念や枠にとらわれない発想や行動力が大切-16期生 2019年インタビュー 固定概念や枠にとらわれない発想や行動力が大切 |
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塩田 佳子 -楽しくてあたたかい暮らしができる住まいづくりの提案-3期生 2018年インタビュー。 |
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坂本 美智子 -学び動きつづけること-6期生 2018年インタビュー。 |
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中島 あゆみ -建築学生のさらなる研鑽-10期生 2018年インタビュー。建築系大学卒業後、アカデミーで特に木造建築を深め、木造建築を中心とする設計事務所(大阪府)を経て独立へ。 |
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上野 浩一 -人生の転機にアカデミーがある-14期生 2017年インタビュー。 |
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北野 輝帆子 -森を健全にしていく家づくり-10期生 2017年インタビュー。 |
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滝口 泰弘 -木造建築から社会の問題解決へ-1期生 2017年インタビュー。 |
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山崎 哲史 -木の家のスペシャリストを目指して-12期生 2017年インタビュー。自力建設の経験と、木の知識を活かし、木組の家を設計中 |
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伊東 慶 -異業種から後継者へ-11期生 2016年インタビュー。法学系大学卒業後、社会人として働き、アカデミーで建築を学び、実家の工務店(島根県)へ就職 |
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山田 真希 -建築のさらなるキャリアアップ-9期生 2016年インタビュー。森から木造空間を伝える設計士「開かれた建築をデザインする」 管理建築士 |
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相知 正人 -異業種からの転職、独立-8期生 2016年インタビュー。木質構造の専門技術サービス「木質構造の駆け込み寺」 |
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中島 創造 -工務店後継者の幅広い活動へ-10期生 2016年インタビュー。地域密着型 完結型林業の実践工務店 「ものづくりを通して都市と山村を繋ぐ」 |
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神谷 義彦 -建築系大学から独立へ-2期生 2014年インタビュー。愛知県で設計事務所を主宰し、木造住宅の設計を手掛ける |
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粟野 彰太 -木造建築から自然を見据えた農業へ-7期生 2017年インタビュー。第三の皮膚である木造建築を学びから、第一の皮膚をつくる食生活の安全へ。 |
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富張 信司 -木造建築から森林資源活用へ-9期生 2015年インタビュー。林業から、素材生産、建築、家具、バイオマスエネルギー事業へ |
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小林 伸之輔 -工務店後継者のステップアップ-10期生 2022年インタビュー。自分の強みを持ち、家業を継ぐ |
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小柳 理恵 -他分野の学びから独立へ-1期生 2011年インタビュー。すべての始まりはアカデミー。そこから何かを見つけるのは自分 |
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卒業生が立ち上げたプロフェッショナル集団 NPO法人 WOOD AC1,2,3期生 2016年インタビュー。卒業生が立ち上げた建築のプロフェッショナル集団 |