WOOD DESIGN ARARD 2016
昨日からビックサイトで開催されているエコプロダクツ展において、ウッドデザイン賞(WOOD DESIGN ARARD 2016)の表彰式がありました。
最優秀賞はトヨタ自動車のSETSUNA(大半が木製の電気自動車)。そのほかにも建築から木工から、木に関するさまざまな先進的な取組がみれます。
本学の自力建設プロジェクトもウッドデザイン賞に入賞し、展示されています。
審査委員会からの講評は、「ワンストップで測量から建設まで、すべての過程を消費者(学生)に経験してもらう取組は希少で面白い。教育研修システムが備わっている点も有効。開始は2001年からと、継続性の点でも高く評価できる。」と、開学時から続いている継続性も好評だったようです。
会場は、さすがにすごい人だかりで、木材の可能性への関心の高さがうかがえます。
木材に関する、非常に面白い展示が盛りだくさんで、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
会場では、「郡上割りばし」や「まあるいつみき」、「加子母小屋」、「森のかけはしプロジェクト」など岐阜県からの受賞も目立っています。
会場の一角には、アカデミーの学校案内もおかせてもらっています。
後半のシンポジウムでは、大賞受賞者のプレゼンはじめ、審査員からのコメントがこれからの木の扱いの未来を感じさせます。
特に審査委員長の赤池学さんの「大賞の自動車のような、これまで木が活用がされてこなかった分野での利用が期待できる。特に医療分野(ベッドや車いすなど)は、まだまだ可能性が高い。」が印象的です。
また審査員の山崎亮さんからは、「消費者がまず魅かれるのは美しさやかっこいいという感情、その後に頭で理解する木の良さなどのエビデンスが効いてくる。木材もその性能だけ説明するのではなく、カッコ良さなどの見た目もうまく提案してほしい。」単に木材を使えば評価される時代から、審美性をどうするかがこれからのカギになります。
エコプロダクツ展は12月10日(土)まで開催。見どころ満載でしたので、お近くの方はぜひその目で確認してください。
准教授 辻充孝