WG活動に関する中間報告会(県森林コンソーシアム)
岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアムのワーキングループの中間報告会が、10月3日(月)、森林文化アカデミー・森の情報センターで開催されました。
当日は雨の降りしきる中での開催でしたが、60名近くの方に参加いただきました。
(写真手前:ドイツP.SS社の最新林業用ウェア)
(写真右奥:Tubex社の獣害防止用ツリーシェルター)
現在、コンソーシアムでは以下の5つのテーマでワーキングループが活動しています。
今回はそれぞれのリーダーから、これまでの活動実績や課題、今後の活動方針などについて報告がありました。
① 木材生産の効率化グループ
報告者 WGリーダー 笠原木材(株)代表取締役社長 山田貴敏
内 容 欧州技術者派遣研修(チェコ共和国)、森林3次元計測システムのデモなど
② 木質バイオマスエネルギー利用グループ
報告者 WGリーダー (株)丸光イトウ代表取締役社長 伊藤峰由
内 容 先進事例調査(ドイツ連邦共和国、岩手県等)、連続セミナーの開催など
報告者 WGリーダー 飛騨産業(株)専務取締役 本母雅博
内 容 樹液注入木材(防腐、防蟻等)の試作、性能調査など
報告者 WGリーダー (有)根尾開発 代表取締役 小澤建司
内 容 コンテナ苗の実証調査、苗木防護資材の日独共同試験の実施など
報告者 WGリーダー 大和リース(株) 岐阜営業所長 吉本浩之
(報告者は、同社新規事業推進室長 小林秀人)
内 容 非住宅系建築物における木造・木質化の検討、部材・建材の開発など
その後、休憩を挟み、コンソーシアムが今年の6月に実施した林業先進国ドイツとの技術連携調査に同行したアカデミーの学生2名から、その結果について報告してもらいました。
エンジニア科2年の伊藤なるみさんは、人口規模が似ている日本とドイツの都市を比較し、緑化に対する日独の考え方の違いなどを、クリエーター科2年の森田綾子さんは、ドイツ人と森との関係と題して、ドイツの美しい景観は人の手が入り続けることによって維持され、一方、日本の里山は人々の暮らしの中で利用されながら創り出されてきたことなどを説明しつつ、日本人とドイツ人の森林に対する意識の差が何処から生じているのか、という視点で報告してくれました。
以上が今回のコンソーシアムワーキンググループ活動に関する中間報告会の開催概要です。
森林文化アカデミーでは、産学官が連携するコンソーシアムを通して、学生も社会人も同じ視点で現場の施業技術から世界の林業までを学べます。全国各地で設立が進む林業学校とは一味違う特色ある学び舎です。
担当 森林技術開発・支援センター 産学官連携係 中村