衝立、木くず箱「工房設備のデザインと製作」
木工教員の渡辺圭です。
工房設備のデザインと製作という授業で、機械加工中に材が反発して飛んでいった際、後ろの人を守るための衝立と、木くずを集める袋を収める箱を製作しました。
一番初めに現状で木工工房にどんな問題があるかを話し合い、アイデア出しをしました。
授業時間内でできること、現状でのスキルなどを考慮し、製作するものを決めました。
1年生は6名なので、3人ずつの二班に別れて進めることにしました。これまでは合板で収納などを作っていく事が多かったのですが、今回は格子のデザインとフレーム構造のものだったので、演習林で伐採されたヒノキ、スギを使って作っていきました。
まずはモックアップづくり。モックアップとは使用感やサイズを検討するために作る原寸大の模型のことですが、衝立チームは高さや幅のこと、フレームの構造やデザインなどを試行錯誤しながら決めていきました。
木くず箱チームは有り合わせの合板で箱を作ってみて、いつも使っている袋を実際に取り付け、使用感などを見ていきました。
モックアップで修正点などを確認し、実際に製作を進めていきます。衝立チームは角度のついた部材もあり、難しい組み立てになりました。
木くず箱チームは格子のデザインで大小2種類作ったのでとにかく部材数が多い!加工位置を間違えないように注意しながら進めて行き、格子の相欠きもきっちりとはまり、しっかりと組み上げることができました。
工房の環境を整えていくことは安全性を高めることにも繋がります。使いやすさや作業効率のことも考えながら工房の改善は日々おこなっていきたいと思います。
木工専攻 講師
渡辺圭