モノづくりから木育にアプローチする「木育総合演習」
木育プログラムの体験から実践までを行う木育総合演習。今回はNPO musubiの代表でアカデミー卒業生でもある吉田理恵さんをお招きし、モノづくりからアプローチする木育プログラムを体験しました。
吉田さんは美濃市や関市をフィールドに木育プログラムを行ったり、また県内外での木育指導者向けの研修をされています。この授業の回では、吉田さんが行っているプログラムを体験させてもらいながら、プログラムの組み立て方についてもお話して頂きました。
今回、吉田さんは木育プログラムの考え方の1つに「適材適所」というキーワードを使い、木にも人にも社会にも共通して考えることのできるつながりを説明してくれました。「体験」と「コミュニケーション」を上手に組み合わせたプログラムは、きっちり枠にはめて行う授業のような学習とは異なり、ゆったりとした雑談も交えながら、すっと「腑に落ちる」心地よい学びの時間でした。
プログラム構成の基本や道具の使い方の基本を教えてもらいながら、自身が伝えたいメッセージやフィールドに合わせて、それらを柔軟に組み合わせてプログラムが作られていくお話をたくさんお聞きすることができました。
プログラムを考える上での材料の選び方、教材の作り方、スタッフの集め方などなど・・。
その1つ1つに物語があり、その物語がプログラムの質を上げていきます。プログラムを行う空気感の大切さなども含めて学ぶことができたでしょうか?
もろもろの体験を通じて感じたことを「自分の木育」に落とし込んで、オリジナルの木育プログラムを作っていきましょう。
木工専攻 講師
前野 健