「『ハナブネ』つくら~へん?!」のワークショップを行いました。
現在岐阜県美術館にて開催中の「アートまるケット」のイベントの一貫として、7月31日に「ぎふの木でつくって浮かべてあそぼう 『ハナブネ』つくら~へん?!」のワークショップを行いました。
エンジニア科2年の授業「木育総合演習」として、会場である美術館の下見や、教材準備、プログラム開発等、6月から準備をしてきました。その成果の発表の場でもありました。
内容は、木の船に花を描き積み木を乗せて、川に流して自然と触れ合う。
活動の目的は、学生皆で話し合い、次の3点としました。
①親子で楽しみながら、「木」に触れてもらう
②船を作って流すまで体験し「自然とのつながり」を感じてもらう
③美術館の「絵」と「庭」をつなぐことを通して自然を感じてもらう
午前と午後合わせて14組40人程度の方が参加してくださいました。
1歳から小学6年生の幅広い年齢層の子供たちが真剣に作業をしていました。
最初は、積み木に使う木材(スギ、ホオノキ、カシ、クリ)を一つ一つ触って、見て、匂いを嗅いで違いを感じてもらいました。
次は、木材の面取り作業と船の旗を作りました。面取りは、紙ヤスリを使い参加者と学生が一緒になって黙々と磨いていました。船の旗は、美濃和紙と米のり、軸にはサクラの枝を使って作りました。
米のりを使ったのは、全て天然素材にこだわりたいという学生の思いからです。
そして、船に花を描くために美術館の林さんの案内で、作品を見に行きました。今日が美術館デビューの子もいましたが、マナーを守って鑑賞していました。
作品鑑賞が終わると、船に花の絵を描き始めました。下書きもなしに迷いなく絵を描く姿に学生たちは、少し驚いていました。
絵を描き終わるとみんなで、美術館の庭にある川に「ハナブネ」を流しに行きました。
夏の日差しが降り注ぐ中でも、川の水は冷たく、子供も大人も一緒になって遊んでいました。
今回の授業を通して、普段、木にあまり関わりを持たない人に伝える難しさ。コミュニケーションをとる難しさなどの課題が発見できる良い機会になりました。
以上、撮影・報告共に安間将嘉でした。
「木育総合演習」担当:松井勅尚