ふくしま保養キャンプ with K.I.プロジェクト
今年で4年目となる保養キャンプ。外遊びがなかなかできない福島および周辺地域の子どもたちに、岐阜の自然をたっぷり体験してもらおうと、県内のボランティア団体「K.I.プロジェクト」さんとの連携でアカデミーにて開催されました。
5泊6日の親子キャンプに参加してくれたのは、28名の親子(子どもは20名)。4年間連続で来てくれている子どもたちから今年初めての子どもたちまで。本当はもっと沢山の子どもたちに来てもらいたいところですが、コテージ(宿泊施設)のキャパもあるためこの人数での対応となっています。
5泊6日、子どもたちは朝から晩まで、自分の「やりたい」をやり続けました。
毎日のように川に行って岩からジャンプする子、
森の中のツリーハウスを創る子、
高校生ボランティアのお兄さんと一緒に兄弟のように遊びじゃれ合う子、
寝るのも惜しんでナイターで木工をする子、
生きものを捕まえまくる子、
昨年リーダーがウクレレ弾くのを見て1年間練習して披露してくれた子。。。
そんな子どもたちのギラギラ、キラキラ、ぎょろぎょろした目が森の中で輝き続けました。
この保養キャンプを始めた頃は、どうしても「提供する側(サービスを提供する側)」と「参加者(サービスを受ける側)」という感覚が強かったように思いますが、回を重ねるにつれ、そしてそのたびにK.I.プロジェクトさんらと話し合うにつれ「一緒に空間をつくる」「共に過ごす」という感覚になってきました。
だからスタッフも参加者もあまりボーダーがなくなってくることを意識しながら今年の保養キャンプをはじめました。一緒に起きて、ごはんつくって、遊びに行って、一緒に笑って、ミーティングして。。。。途中、リピーターのお母さんのひとりが、パステルアート教室を開いてくれました。それぞれが持っているものを出し合い、空間を創っていきます。震災をきっかけにつながった人と人が、時間をかけてゆっくりと大きな家族のようになっていきます。。
ある晩、初回から参加し続けてくれているお母さんが、自分が実行委員になって福島で活動している「未来会議」の報告書を見せてくれました。そこに書かれている福島の課題は、実は日本全体にある課題、現代社会の課題でもありました。震災をきっかけにつながらなかったであろう人とつながり、考えなかったであろうことを考えるようになったこと、ありがたく思っています。
また来年もそんな空間がここアカデミーの森を舞台にして皆さんと一緒に創れるのを楽しみにしています。K.I.プロジェクトの皆さん、ボランティアの皆さん、パン教室をしにお休みの中駆けつけてくれたベッカライフジムラの藤村さん、その他支えて下さった沢山の方々、ありがとうございました。
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作