ドイツ報告02- Stuttgart(シュトゥットガルト)
ドイツ連邦共和国、南西部のBW州(バーデン・ヴュルテンベルク州)の州都 であり、人口は約59万人の世界都市。
BW州は森林面積1,40万 ha(岐阜県は86万 ha)で、木材生産量は850万 ㎥(岐阜県は36万 ㎥)と圧倒的な林業圏です。
州都のシュトゥットガルトは自動車産業も盛んで、ダイムラーやポルシェ、ボッシュなどドイツを代表する世界的な企業の本社がある一方、中央駅近くでもブドウ畑があるほど、ブドウ栽培やワインも生産も盛んな、農業的田舎街の側面も持っています。
緯度的にはサハリンの旧日本・ロシアの国境(真ん中)程度の緯度にあり、夏至のころは朝4時ころから夜の10時ころまで明るく、夏でも気温は30度を超えることは少なく、湿度は低く蒸し暑さを感じません。
59万人も住む大都市なのに、町中を遠望すると、なんと緑が多いことか。 しかもそのほとんどが広葉樹主体の針広混交林です。
町全体を「緑の回廊」が取り囲み「環状林」を形成しています。町のデザインの中に”風の通り道”という考え方があり、町を流れる風を遮ることがないように森林を配置してあります。
町全体を見下ろしたタワーから降りてくると、タワー横の園地には子どもが遊ぶためのパワーショベルがありました。
なんと、1ユーロで遊ぶ遊具として配置されていました。日本ではあり得ない遊具に驚きです。
ちなみに、ドイツの国際空港や市内のデパートのおもちゃ売り場には、建設機械の玩具雑徭に、グラップルやハーベスタ、スキッダーなどの林業機械も販売されていました。
日本でもこうなって、欲しいものです。
なお、このパワーショベルの遊具の場所は、周辺にウッドチップが敷かれ、ベンチもブランコも基本は丸太を加工したものでした。
流石、事故が起きても自己責任の国、日本にもこんな環境が欲しいです。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。