選択肢を増やす救急法!
9月1日は1923年に発生した関東大震災にちなんで「防災の日」として制定されています
アカデミーでは、そんな防災の日にふさわしい科目「救急法講習」が行われました
講師として、ホールアース自然学校で富士登山ツアーやトレッキングツアーの企画・運営を行いながらも、過去には消防本部で救急隊員として活躍していたという経歴の持ち主 夫津木 学(ニックネーム:ガッツ)さんにお越しいただきました
https://wens.gr.jp/about/interpreter/jyokin/manabu_futsuki.html
コロナの影響で相次いで一般向けの救命講習が中止になる中、アカデミーの学生の為にコロナ禍での配慮をしつつ本当に必要な救命講習を組み立て実施して頂きました
アカデミーの学生は年齢も前職も多様な為、最初に質問をしてみると
Q.救急法を過去に受講したことがある人
A.約8割
Q.過去に救急の場面に立ち会ったことのある人
A.約5割
意外にも多くの人が救急の場に立ち会ったことが「ある」ということが分かりました
実習の流れは以下の通り
①映像による救急の流れ
②救急法・ファーストエイドの必要性
③実演
④観察
⑤意識レベルの評価
⑥止血
⑦三角巾による固定
⑧副木(ふくぼく)の使用※添え木
⑨搬送法
⑩身近な道具を使った応用
1日を通じて共通していたのは、方法を知る事よりも「理屈を知る」ことでした。~をしなければならない!と思い込んでしまうと、その道具が無かった場合や想定していなかった場面でパニックを起こしてしまいます。だからこそ冷静に状況を把握し、優先順位の高い行動をとっていける事が、傷病者の蘇生率を上げることにつながります。
また、異常時に「あれ?おかしいかな?」と気づくために普段の呼吸数や心拍数を知っておくということも目からウロコでした。
救命講習の修了書が出る講習ではありませんが、その考え方は専攻ごとにフィールドや対象が異なるアカデミーにとって欠かすことのできない授業だなと改めて感じます。
1か月後の講習ではより現場に近い形を想定してファーストエイドに取り組む予定です。どれだけ身に付いているのか楽しみですね。
報告:新津