鵜飼舟プロジェクトの報告書が刊行されました!
2017年度に森林文化アカデミーで行われた鵜飼舟プロジェクトの報告書『船大工那須清一と長良川の鵜舟をつくる』が東京文化財研究所より刊行されました。これは、岐阜県美濃市在住の船大工・那須清一さんの造船技術をアメリカ人船大工のダグラス・ブルックス氏が学びながら記録し、全長13メートルの鵜飼舟を作るというプロジェクトで、森林文化アカデミーと東京文化財研究所の共同研究として行われました。
この報告書は、自ら舟を作る技術を持つ研究者であるダグラス・ブルックス氏が執筆したことにより、技術的に信頼度の高い実用的な報告書になっていると思います。
また、森林文化アカデミーの川尻秀樹・前副学長が材料のコウヤマキについての章を、私が「長良川の川船文化を、次の時代へ」と題した章をそれぞれ執筆しました。
東京文化財研究所・無形文化遺産部主任研究員の今石みぎわさんによる、鵜舟の図面や那須さんの道具の一覧などの資料も載っています。
さらに製作工程の動画を収めたDVDも刊行される予定です。
報告書の全文は、東京文化財研究所のウェブサイトからダウンロードできます。印刷版がご入用の方は、私の手元には印刷版が10部ほどありますのでお分けすることもできます。お問い合わせください。
久津輪 雅(木工・教授)
mkutsuwa@forest.ac.jp