施業プランナー育成研修を開講しました
令和2年6月12日(金)岐阜県森林研究所3F講堂にて、令和2年度施業プランナー育成研修の開講式及び第1回研修を行いました。
施業プランナー育成研修は、森林所有者に対し森林施業を提案し、森林経営に沿った提案型集約化施業に取り組む中心的な人材を育成するための研修です。
- 開講式 9:00〜9:05
開講にあたり、森林文化アカデミー 長沼副学長から、「施業プランナーは、山づくりを進めるプランニングの要となる人、市町村の支援も求められている。ぜひ、地域の森づくりの担い手になって欲しい」と、今年度受講する10名の研修生へ激励の挨拶を行いました。
(2) 施業プランナーの役割 9:40〜10:15
森林整備課担い手企画係山田 真一係長
施業プランナーは「森林所有者の代理人」としての役割を担い、地域の森林を管理することが期待されているとのお話がありました。
また、林業は残念ながら、死傷率の高い業種であるため、安全確保のためにも、適切な計画と管理のできる人材が必要であり、人材づくりは県の取組みの重点プロジェクトに挙げられているという説明がありました。
(3) 現状把握のための林分調査、調査結果の読み取り(講義) 10:20~12:00
森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター 藤井 敦主査
施業の計画を立てるにあたり、まず森林の現況を正確に把握する必要があります。また現場で得た情報をどのように活用し、解析するのか、そしてその視点について説明がありました。
さらに、その森林をどのようにしたいのか、直近の作業について考えるのではなく、「目標林型」をしっかりと据えてそこに到達させるための長期的な視点で計画を立てることが重要であるとお話がありました。
(4) 現状把握のための林分調査、調査結果の読み取り(実習) 13:00~16:20
森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター 藤井 敦主査
午後からは、森林文化アカデミー演習林に移動して、研修生10名が3班に分かれプロット調査を行いました。
20m×20mのプロットを4分割して、すべての木の樹種・樹高・胸高直径・枝下高、目立った特徴を記録します。4つのエリアに違いはあるのか、どのような森林にするのか(目標林型)、そのためには今どのような施業を行うといいのか、それぞれの班で話合い現地で発表を行いました。
研修生は、いろいろな考え方、視点に触れて、施業に対する視野が広がった様子でした。