自力建設2019「Cobiki」 近づく最終回。Cobikiに期待する役割。
ご無沙汰しております。第19期棟梁の太目です。
先日アップされた通り、簡易製材機ホリゾンの設置が完了しました。
その後涌井史郎学長にCobikiをご覧いただいたのでご報告と、Cobikiに期待する役割について少しお伝えします。
まずは学長への説明です。
Cobiki全体のコンセプトと、使用した材料の説明や、帯鋸や桟木の収納、木工専攻の前野先生にご指導いただいて制作したレールカバーなど、全体から細かな部分まで説明させていただきました
説明を始めてすぐに「安全性だな」とコメントをいただき、安全に作業をするためにも空間をなるべく広くした旨を説明しました。
もし空間が狭いと一緒に作業している人や見学者がホリゾンに近づくことになり、ホリゾンの操作者も、周りにいる人も不安になってしまいます。
その後ホリゾンの使用状況をご確認いただくため、実際にホリゾンを動かしました。
まずは私が操作し、
その後学長にも体験していただきました。
集合写真を撮って学長への説明は終わりです。
学長への説明終了後、施主である木工専攻の久津輪先生にもホリゾンを体験していただきました。
普段から木に慣れ親しんでいる久津輪先生でも、自らの手で丸太から板に製材したことをとても喜ばれていて、切った板は記念に持ち帰られていました。
製材する喜びを引き出すのはホリゾンの力です。
そんなホリゾンと人とを近づけ、さらには山と人とを近づけるのがCobikiに期待する役割です。
今回Cobikiが建てられたのはテクニカルグラウンド。
ここは普段演習林から伐り出してきた丸太を置く土場として、アカデミー内でイベントがあれば駐車場として、さらには林業機械の実習の場として、時には子供たちの遊び場にもなるような、様々な役割を持つ場所です。
とても広い空間で、人が多く集まる場所です。
そこにCobikiができ、ホリゾンが設置されることにより、ホリゾンは多くの人の目に留まることになります。
あの建物は何か、あそこにある機械は何なのか。
そんな疑問が生まれることでしょう。
その時にはもうCobikiの術中にハマっているのです。
ホリゾンを使うことができれば、普段木を伐る機会のないような人でも、ホームセンターなどでよく目にするような形に自らの手で変えることができます。
身近でなかった丸太が、身近なものに姿を変える。
この時、グッと山が近くに感じるのではないでしょうか。
ホリゾンはこれまで場所に恵まれず活用がされてきませんでしたが、ついに安住の地に巡り合いました。
ホリゾンが活用されることで山と人が近づく。
そんな場をCobikiが作ってくれることを願います。
終わりのような雰囲気ですが、まだ終わりません。
竣工式を行って、自力建設は終わりです。
次回!自力建設2019進捗ブログ最終回!!!
お楽しみに!