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2020年04月12日(日)

構造材の品質(morinos建築秘話36)

構造架構を構成している構造材や壁・屋根を構成している構造材の品質についてお話しします。

岐阜県では、岐阜県内で合法的に伐採された木材を「ぎふ証明材」と認定する制度があります。さらに、「ぎふ証明材」の中で品質・性能が担保された木材を「ぎふ性能表示材」と認定する制度があります。

 

  

また、JAS(日本農林規格)では集成材の外面の品質だけでなく、見ただけではわかりにくい接着性能や強度性能、ホルムアルデヒド放散量などについて、試験方法と適合基準が定められています。
この建物の構造材には「ぎふ証明材」、「ぎふ性能表示材」、「JAS材」を使用しています。
建物の構造性能は、①これら規格に基づいた部材の品質・性能と、②構造材の断面形状・寸法など、から成立しています。従いまして、何人たりとも決して構造材の断面を欠損させるようなことをしてはいけません。

 

◆構造材について
構造材とは、建築物の構造部分を構成する建築材料のことを指します。構造用木材やコンクリートをはじめ、石材、レンガ、構造用鋼材なども構造材です。木造建築では、軸組、床組、小屋組など、構造上重要な部分に用いられる柱や梁なども指します。

 

教授  小原 勝彦