令和元年度第4回施業プランナー技術維持研修を開催しました
「境界明確化の促進に向けた所有者への説明、プレゼンテーション、コミュニケーション」
令和2年1月17日(金)
10:00~16:00
山梨県富士山科学研究所 藤野 正也研究員
今回は、プランナーの業務としても、組織の一人間としても必須スキルであるプレゼンテーション・コミュニケーションについて学びました。
午前中は、「コミュニケーションとは」、「プレゼンテーションとは」について、講義形式で学びました。林業業界では、「コミュニケーションに苦手意識を持っている」という声をよく耳にしますが、ここで学んだことは、「コミュニケーションに関する問題の大半は、技術を習得することで解決できる」ということです。例えば、単に言葉だけで相手に伝えるのではなく、画像、絵、図などの視覚的要素を活用して伝えたり、ホワイトボードやメール、ふせんなどのツールを使って伝える等、相手に伝えるためには、相手をしっかりと観察したうえで、相手にあったコミュニケーション方法を選ぶことが重要だということがわかりました。
また、プレゼンテーションの講義では、自分が伝えたいことを整理し、それをわかりやすく人に提示し、その内容について理解・納得してもらうことが重要であり、わかりやすく人に伝えるためには、「箇条書きにする」、「5W1Hを明確にする」などの工夫が必要だという技術的なアドバイスをいただきました。
午後からは、午前で学んだことをベースに演習を行いました。
まずは、耳からの情報だけでのコミュニケーションがいかに難しいかを体感してもらうため、2人一組になり、背中合わせで相手の視線や表情が見えないように座り、事前に準備された図を言葉だけで伝えて描かせるワークを行いました。
さらに、プレゼンテーションの練習として、自分の好きな木について、一人2分間で伝えるための練習を行いました。事前に5分間考える時間を設け、2分間で何をどのように伝えるのか作戦を立てて発表し合いました。聞き手は、各発表者の良い点、悪い点をカードに記入し、発表者に手渡したため、自分の発表の良い点、悪い点を理解することができました。
最後に、コミュニケーションの重要なスキルの一つである質問力について学びました。相手が持っている食材や人物のカードを、もう一方が質問だけを頼りに推測するというワークです。
いずれのワークも難しかったようですが、自分のコミュニケーション力やプレゼンテーション力を鍛える良いきっかけになったようです。