改修プランニング演習(改修版 自立循環型住宅の設計ガイドライン)
専門技術者研修の「改修版 自立循環型住宅の設計ガイドライン」3日目の最終回。
これまで学んできたことを総合的に活用すべく、具体的な物件で改修計画を考えていきます。
まずは、建物の敷地周辺の読み取り、建物の状況把握、暮らし方の読み取りの条件を把握します。
調査シートを用いて、抜けが無いように調べていきます。
次は既存建物の性能把握です。温熱計算をして、どこが弱点になっているか、要望からどの部位を優先して高めたいかなどを検討していきます。
ここは分一(定規で当たって)で図面から計測してひたすら手計算をしていきます。どこから熱が漏れているかのバランスがわかると、要望に合わせて対策が検討できます。
次に、光熱費の明細から用途分解をかけていきます。こちらもエネルギーの使用量のバランスから対策すべき用途が見えてきます。
そのうえで、各要素ごとの省エネ手法を駆使して全体の改修計画を立てていくことになります。
今回は実際の建物を例に、計算を行いつつ、全体設計をしていきました。普段はパソコンなどを活用して計算している人も、手計算で流れを追っていくと、理解が進みます。
今回の講座で、勘所は伝えられたと思いますので、あとは実践あるのみです。
准教授 辻 充孝