第15回地域森林監理士研修
今回は、岐阜県地域森林監理士養成研修の第15回目となり、「国外情勢の講義」と研修生自らが地域課題に取り組んでいくための「地域課題提案」について発表を行いました。
国外情勢の講師は、岐阜県産材の輸出に携わり、岐阜県職員で最も国外情勢に精通した県産材流通課消費対策係の三輪技術主査です。
三輪技術主査からは、日本の林業を取り巻く海外の状況について講義していただきました。現在の国産材自給率は約35%ですので、逆を言えば、輸入材の割合が高く、国産材は外材の影響を強く受けやすくなっています。九州を中心に原木の輸出が行われていますが、岐阜県としても、特に中国、韓国、台湾への県産材製品の輸出に取り組んでいます。
中国の業者から県庁に丸太を輸入したいという要望も来るようですが、その量は30万m3とびっくりするような量だということです。
国外情勢の講義のあと、研修生は研修の中で、自身が所管する地域において調査研究課題「地域課題」に取り組む必要があります。
これは、自分の所在する地域の抱えている課題を把握・分析して、その解決策を自ら検討して、地域の関係者に対してプレゼンをするという取り組みです。この取り組みが、一林業会社職員、施業プランナーとは異なる、岐阜県地域森林監理士を地域森林監理士たらしめる活動だと言えます。
本日の中間報告会では、地域の関係者にプレゼンする直前の資料を持ち寄って、研修生がお互いの発表内容に対して意見を出し合い、ブラッシュアップする場となりました。内容的なコメント、資料作成方法や見せ方、プレゼンの仕方の工夫等についてお互いに意見交換を行いました。