第1回「森の“こけこっ子”キャンプ」 無事終了しました
猛暑の中、『第1回 「くらし」をつくる森の“こけこっ子”キャンプ』が8/3(土)-4(日)の1泊2日の日程でアカデミーを会場に行われ、26名が参加して無事終了しました。これは、来年度オープンする(仮称)森林総合教育センターでの試行プログラムの1つとして、NPO法人ホールアース研究所(ホールアース自然学校)が委託を受けて実施するプログラムの1つです。
ホールアース自然学校が37年の歴史の中で大切にしてきた、「家畜動物と共にある暮らし」をアカデミーのフィールド・資源と組み合わせることで、どのようなキャンプができるのか。運営側も初めての試みでしたが、家畜を介することで、参加者同士の関わり方に何らかの変化を与えることができるのではないだろうか、という気づきを得ることができました。
今回の参加者は岐阜県内の小学1年生から6年生まで、抽選で選ばれた26名で、ほとんどがアカデミーに初めて来た子どもたちばかり。緊張した面持ちの子どもたちを前に、進行役のずーみんより、キャンプの概要と大切にしたいこと3点(「自分で考える」「失敗を怖がらずに挑戦する」「仲間や自然を大切に」)が共有されました。
続いて、今回のキャンプの大切な仲間である、ヤギとニワトリたちとご対面。ヤギは美濃市内より借り受け、ニワトリはホールアース自然学校より4羽連れて行きました。初めて間近で見るヤギの大きさにビックリしたり、柵越しのニワトリに恐る恐るエサをやる子どもたち。さらに、今回は当日朝までに孵化したばかりのヒヨコ5羽も加わり、子どもたちの目はヒヨコに釘づけに。残念ながら他の卵は孵化しませんでしたが、ヒヨコと孵卵器が置いてある部屋は常に子どもたちのたまり場となっていました。
キャンプ長のつっちーより、ニワトリと卵の関係を紹介した絵本が読まれると、子どもたちは興味津々に聴いていました。また、残念ながら孵化できずに死んでしまったヒナも紹介しました。命の循環について考えてもらえたかな。
その後、情報センターで体を動かした後、ランチタイム。スタッフが作ったうどんを美味しくいただきました。
午後からはもう少し遊んだ後、このキャンプでやりたいことを発表しました。子どもたちに人気なのは、川遊び、モノづくり、虫捕りといったところでしょうか。
でも、その前にやらなければならないことが。それは、これから一緒に過ごす家畜の住む場所を作ることです。ニワトリ小屋と、天敵に襲われないための柵作りをみんなで協力して行いました。
夕方になり、みんなで晩ごはんづくりがスタート。キャンプと言えばカレー、しかも今回は「こけっこっ子」ということで、チキンカレーにゆで卵をトッピングしました。食べ始めるころにはすっかり暗くなってしまっていたけど、美味しくいただきました。
夕食後はちょっとだけ、夜の森歩きを体験しました。蝉の声がしていたので見上げてみるとたくさんの蝉が羽化をし始めていてビックリ。あちこちで「いた!」という声があがり、真っ白な蝉に歓声が上がりました。
2日目は朝食で出た残飯を早速ニワトリとヤギにやりに行きました。初日はちょっと怖かったけど、動物の世話を通してだんだん慣れてきたようです。動物を介して友達同士の会話も増えてきたように感じました。
午前中は、やりたいこと別に3チームに分かれての活動を実施。一番人気は近くの沢での水遊びで、たくさんサワガニを捕まえました。別のグループはアカデミー特設のウォータースライダーでの水遊び。こちらも全身びしょ濡れになって楽しみました。最後はモノづくりグループ。自分のナイフを持ってきている子もいて、それぞれが作りたいものを黙々と作りました。いずれも子どもたちの体力と集中力には驚かされました。
遊び疲れたところで最後のランチタイム。地元で採れた真っ赤なトマトや、先ほど沢で捕まえたサワガニを素揚げにして食べました。「トマト、めっちゃ美味しい!」最後まで美味しくいただきました。(27-30)
楽しかったキャンプもいよいよ最後。動物たちにさよならをした後、ヒヨコを全員が手に取ってキャンプの感想を話しました。子どもからは「(孵化できなかった)卵が可愛そう」「ヒヨコの色が違うのは何でだろう」「次に会う時はどれくらいの大きさになっているのかな」といった感想が聞かれました。
森のこけこっ子キャンプは3回連続で、同じ子どもたちが参加します。次回は9月、同じメンバーでどんな活動になるのか。今回同様、家畜と一緒に過ごしながら、やりたいことをみんなで相談しつつ、10月の最終回に向けた作戦会議も行う予定です。
1か月後、みんなと会える日を楽しみに待っているよ!
ホールアース自然学校スタッフ一同